ツバキ・ナカシマとは? わかりやすく解説

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ツバキ・ナカシマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/22 15:40 UTC 版)

株式会社ツバキ・ナカシマ
TSUBAKI NAKASHIMA CO., LTD.
種類 株式会社
機関設計 指名委員会等設置会社[1]
市場情報
本社所在地 日本
639-2162
本社
奈良県葛城市尺土19番地
本店所在地 541-0053
大阪府大阪市中央区本町四丁目2番12号
(東芝大阪ビル5階)
設立 1936年昭和11年)6月1日
(合名会社東洋鋼球製作所)
創業 1934年昭和9年)1月
(東洋鋼球製作所)
業種 機械
法人番号 2150001014908
事業内容 1.精密球、ボールねじ、送風機
代表者 松山達(代表執行役社長CEO)[2]
資本金 171億1,673万円(2023年12月末)[2]
発行済株式総数 41,599,600株(2023年12月末)[3]
売上高 単体:18,184百万円
連結:368,86百万円
(2016年12月期)
経常利益 単体:6,397百万円
連結:2,174百万円
(2016年12月期)
純利益 単体:5,580百万円
(2016年12月期)
従業員数 3,066名(2023年12月31日現在)[2]
決算期 12月末日
主要株主 CJP TN HOLDINGS, L.P.(常任代理人 野村證券株式会社):48.58%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口):14.99%
日本カストディ銀行株式会社(信託口9):6.01%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE IEDU UCITS CLIENTS NON LENDING 15 PCT TREATY ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店):4.43%
野村信託銀行株式会社(信託口):1.56%
THE BANK OF NEW YORK 133522(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部):1.49%
資産管理サービス信託銀行株式会社(証券投資信託口):1.05%
THE BANK OF NEW YORK 134141(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部):0.87%
CBLDN THREADNEEDLE INVESTMENT FUNDS ICVC-JAPAN FUND(常任代理人 シティバンク銀行株式会社):0.85%
2016年12月31日現在)
外部リンク 株式会社ツバキ・ナカシマ
特記事項:経営指標は 2016年12月 第11期 有価証券報告書
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株式会社ツバキ・ナカシマ(つばきなかしま、: TSUBAKI NAKASHIMA CO., LTD.[2])は、日本機械自動車部品メーカーである。JPX日経中小型株指数の構成銘柄の一つ[4]

概要

主に精密ボールや精密ローラ、産業用ボールねじ、大型送風機を手掛けているメーカーである。中でも軸受け(ベアリング)などに使われる精密ボールが主力。世界シェアの約3割を占めており、鉄製ボールの精度で高い技術力を誇る[5]。また、送風機事業は1905年設立の旧・中島製作所が事業母体となっており、創業100年を越える事業である。

沿革

  • 1905年明治38年)- 中島製作所設立。送風機の生産を開始。
  • 1934年昭和9年)- 近森小三郎が東洋鋼球製作所を創立。自転車用鋼球の生産販売を開始。
  • 1936年(昭和11年)- 森居嘉一郎が合名会社東洋鋼球製作所を設立。奈良県葛城市にて葛城工場が稼働開始。
  • 1939年(昭和14年)- 東洋鋼球製造株式会社に改組し、椿本説三が初代社長に就任。
  • 1954年(昭和29年)- 椿本鋼球製造会社に社名変更。
  • 1961年(昭和36年)- 東京証券取引所市場第二部、大阪証券取引所市場第二部に株式上場。
  • 1968年(昭和43年)- 株式会社椿本精工に社名変更。
  • 1969年(昭和44年)- 椿本精工がボールねじ専門工場として奈良県大和郡山市に郡山工場を開設し、稼働開始。
  • 1980年(昭和55年)- ルクセンブルク証券取引所に上場。
  • 1983年(昭和58年)- 中島製作所が送風機専門工場として長崎県佐世保市に世知原工場を開設し、稼働開始。
  • 1988年(昭和63年)- 東京証券取引所市場第一部、大阪証券取引所市場第一部に株式上場。
  • 1996年平成8年)- 椿本精工と中島製作所が経営統合し、株式会社ツバキ・ナカシマとなる。
  • 2007年(平成19年)- 株式交換により、TNNインベストメント株式会社(野村ホールディングス系ファンド、野村プリンシパル・ファイナンス傘下)の完全子会社となる。東京証券取引所、大阪証券取引所上場廃止。
  • 2011年(平成23年)- 野村プリンシパル・ファイナンスが全株をカーライル・グループに譲渡[6]
  • 2015年(平成27年)- 東京証券取引所市場第一部に株式を再上場。
  • 2017年(平成29年)- 米国NN社PBC事業部門を買収[7]
  • 2018年(平成30年)- 不適合製品の出荷に関し外部調査委員会が報告書を提出する[8]

事業所

  • 本社、葛城工場(鋼球):奈良県葛城市
  • 郡山工場(精機、送風機):奈良県大和郡山市
  • 世知原工場(精機、送風機):長崎県佐世保市

グループ会社

国内グループ企業

  • 椿鋼球株式会社 - ボールペンのペン先向けを手掛けている。国内シェア9割と圧倒的で、人気の消せるボールペン「フリクションシリーズ」は100%[9]

海外グループ会社

  • Hoover Precision Products, Inc.(アメリカ)
  • TN TENNESSEE, LLC.(アメリカ)
  • Spheric-Trafalgar Ltd.(イギリス)
  • NN Netherlands B.V.(オランダ)
  • NN Europe S.p.A.(イタリア)
  • Tsubaki-Hoover Polska, Sp. Zo. o.(ポーランド)
  • NN Slovakia s.r.o.(スロバキア)
  • NN Konjic(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
  • Tsubaki-Hoover (Taicang) Co., Ltd.(中国)
  • Tsubaki-Hoover (Chongqing) Corp, Ltd.(中国)
  • NN Precision Bearing Products(Kunshan)Co., Ltd.(中国)
  • Tsubaki Hoover India Pvt., Ltd.(インド)
  • Spheric-Trafalgar (Thailand) Ltd.(タイ)
  • Tsubaki Nakashima Global Pte. Ltd.(シンガポール)
  • 台湾椿中島股份有限公司(台湾)
  • Tsubaki Nakashima Korea Co., Ltd.(韓国)

姉妹会社

『シカゴ・トリビューン』紙による「過労死」報道(1988年)

シカゴ・トリビューン』は当社(当時は椿本精工)の「平岡事件」に関する1988年11月13日の記事で、「過労死」について詳しく報じた[10]森岡孝二によると、これは海外メディアによる、日本における「過労死」についての最も早い報道のひとつである[10]

脚注

  1. ^ コーポレートガバナンス - 株式会社ツバキ・ナカシマ
  2. ^ a b c d 会社概要”. 株式会社ツバキ・ナカシマ. 2025年2月23日閲覧。
  3. ^ 株式情報”. 株式会社ツバキ・ナカシマ. 2025年2月23日閲覧。
  4. ^ JPX日経中小型株指数構成銘柄一覧 (2021年9月30日時点) jpx.co.jp 2021年10月4日公表 2021年10月8日閲覧。
  5. ^ ツバキ・ナカシマ 精密ボールが主力”. 日本経済新聞. 2018年1月27日閲覧。
  6. ^ 野村プリンシパル・ファイナンス、ツバキ・ナカシマの株式譲渡を発表”. 野村プリンシパル・ファイナンス株式会社. 2018年1月27日閲覧。
  7. ^ ツバキナカ、米企業から精密ベアリング部品事業を425億円で取得”. 日本経済新聞. 2018年1月27日閲覧。
  8. ^ 当社が販売した製品の一部に関する不適切な行為について”. 2021年8月28日閲覧。
  9. ^ 真球追及 シェア4割目指す”. 日本経済新聞. 2018年1月27日閲覧。
  10. ^ a b 森岡孝二「世界中に広がる「karoshi」」『週刊エコノミスト』第84巻、第38号、毎日新聞社、21頁、2006年7月25日。 

外部リンク


ツバキ・ナカシマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/17 17:20 UTC 版)

カーライル・グループ」の記事における「ツバキ・ナカシマ」の解説

野村プリンシパル・ファイナンスより取得

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