チューバッカ弁論と反響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/11/11 02:45 UTC 版)
「シェフ救済ライブ」の記事における「チューバッカ弁論と反響」の解説
詳細は「チューバッカ弁論」を参照 この回はOJシンプソン事件を風刺した回であり、実際に被告弁護人を務めたジョニー・コクラン本人が登場し、作中でもOJシンプソン事件についてたびたび言及される。ここでレコード会社が勝利するきっかけとなったコクランの弁論が以下のものである。 コクラン:「…この「仮想」陪審団の皆さんに、最後に考えていただきたいことがひとつあります。みなさん、これがチューバッカです。チューバッカは惑星キャッシーク出身のウーキーです。しかし、チューバッカが住んでいるのは惑星エンドアです。さあ、考えてみてください。これは何とも理屈に合わないことではありませんか!」 ジェラルド・ブロフロフスキー(シェフの弁護人):「クソっ! ... チューバッカ弁論を使ってるぞ!」 コクラン:「何でまた、8フィートもあるウーキーが、2フィートしかないイウォークがうじゃうじゃしているエンドアに住みたがったりするんでしょう? これはまったく理屈に合いません。しかし、もっと重要で、皆さん自身が問うべきなのは、このことが本件裁判に何の関係があるのか?ということです。何もありません。皆さん、これは本件に何も関係がありません! まったく理屈に合いません! 私を見てください。私は、大手レコード会社を弁護する弁護士ですが、話しているのはチューバッカのことです! これは理屈に合っていますか? 皆さん、私は理屈に合う話なんか何もしていないのです。何も理屈なんか通っていません! ですから皆さんには、思い出していただかなければなりません。皆さんが陪審員室で審議したり、奴隷解放宣言を文法的に活用させたりすることは、理屈に合っているのでしょうか? ノー! この仮想陪審団の皆さん、そんなことは何も理屈に合いません! チューバッカがエンドアに住んでいるのなら、皆さんは無罪放免にすべきです! 弁護側の弁論を終わります。」 この特に最後の部分が、コクランによる、O・J・シンプソン事件の最終弁論のパロディ、風刺になっている。裁判の過程で検察は殺人現場で発見された血の付いた手袋を被告にはめるよう促したが、手袋が小さすぎてはめるのが容易ではなかった。コクランは最終弁論でこのことを持ちだし、「手袋が入らなかったのなら、皆さんは無罪放免にすべきです!」と陪審員達に主張した。これは、他にもシンプソンを犯人とみなせる有力な証拠があったにも関わらず、様々な事象を並べ立てて聞き手を混乱させ、あたかも手袋のみが決定的な証拠であるかのように印象付けた。これは最終的にシンプソンが無罪を勝ち取った一因になったと考えられている。 これはそのまま「チューバッカ弁論」として、専門家や著名人に引用されインターネット・ミームとして広がった。
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