ダブルクリーン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 01:06 UTC 版)
ダブルクリーンは、トヨトミの芯を用いた石油ストーブの燃焼機構技術である。 通常の耐熱ガラス筒による燃焼筒の上に、二次燃焼室を設け、従来放出されていた未燃ガスを燃焼させる方式である。これにより従来よりも灯油単位量あたりに対して高効率である他、二次燃焼室の火力調整幅が広いことが特徴である。また、低CO、低NOx、また芯に未燃成分が残りにくいため高耐久性と、ファンヒーターのレーザーバーナーに比する高耐久・省エネ性がセールスポイントとなっている。 しかし、家庭用暖房の主役をファンヒーターに譲り、その代用品・補完品として低イニシャルコストが求められがちな芯式の石油ストーブにあっては、製造コスト上不利であり、「レーザーバーナー」がトヨトミのほぼすべてのファンヒーターに採用されているのに対して、「ダブルクリーン」は上位機種のみの展開となっている。 特に家庭用よりも公民館などのような、公共施設で購入されることの多い対流式においては、ランニングコストよりもイニシャルコストの低減が求められがちであり、ダブルクリーン開発当初に発売したものの、販売数が伸びず、2009年に一旦全品廃番となった。しかし、少数ながらも根強いユーザー層の要望に答える形で、2015年に限定品としてKR-47Hが復活、翌シーズン以降は量産品として完全復活した(2017年モデルからはカラーリングがアイボリー系となったKR-47Aにマイナーチェンジ。2018年にはレッド(KR-47R)が追加された)。
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