ダニエル書第5章
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カルデアの王ベルシャザルが1000人の貴族や後宮の女達とともに宴会を開きワインを飲んでいた最中、突然人間の手の指が現れて壁に字を書いた。ベルシャザルは恐れ慄いてその字を読める者を探した。しかし誰も読める物は見つからず途方にくれていると、王母が進言した。「父王ネブカドネザルの時代に神々の如き知恵を持ったダニエルと言う神官長がいました、父王はベルテシャザルと呼んでいました。彼ならばこの字を読めるでしょう。」と。 ベルシャザルがダニエルを呼び、字を解釈させた。ダニエルの解読によれば「神は父王ネブカドネザルに権勢と栄光を与えた。しかし、彼は尊大、横暴に振る舞い思うがままに人を殺したので王位を追われ栄光は失われた。父王は野獣の如き有様となり雨に身を濡らし、ようやくこの世を統べるのは神である事を知った。ベルシャザル王、あなたはこれを知りながらなお神に従おうとしなかった。祭具で酒を飲み、石や木で作られた神々を讃えた。だから神はあの手を遣わして文字を書かせたのである。文字は「メネ・メネ・テケル・ウ・パルシン」である。メネ(מנא)は数えるの意、あなたの治世を数えたてそれを終えた。テケル(תקל)は測るの意、あなたは秤にかけられ不足であると判定された。パルシン(פרס)は分けるの意、あなたの王国がメディアとペルシアに分けられる事を意味する。」と言う事であった。 そしてその日の夜、ベルシャザル王は殺された。
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