タンパク質の必要量
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/09 07:31 UTC 版)
「低タンパク質食」の記事における「タンパク質の必要量」の解説
人間が窒素バランスを維持するための一日の所要量は比較的少ない。成人の良質なタンパク質所要量の中央値は、1日に体重1キログラムあたり約0.65グラムであり、97.5パーセンタイルは1日に体重1キログラムあたり0.83グラムである。成長に応じて子供にはより多くのタンパク質が必要となる。範囲の中央の70kgの成人は、窒素バランスを保つために1日あたり約45グラムのタンパク質を必要とする。これは想定上の日常食の総カロリー(2200Kcal)の10%未満を占めている。ウィリアム・カミング・ローズと彼のチームは、必須アミノ酸を研究し、通常の健康に必要な最小量の定義に貢献した。成人の場合、各必須アミノ酸の推奨最小量は、1日に体重1キログラムあたり4〜39ミリグラムである。良質であるためには、たんぱく質は多種多様な食品から摂取することだけが求められ、動物性食品と植物性食品を一緒に混ぜる必要も、米や豆などの特定の植物性食品を補う必要もない。良質のタンパク質を得るために植物性タンパク質のそのような特定の組み合わせを作る必要があるという考えは、『小さな惑星の緑の食卓』という本が発祥である。植物性タンパク質はしばしば不完全であると表現されており、1つ以上の必須アミノ酸が不足していることを示唆している。サトイモなどの希少例を除けば各植物はすべての必須アミノ酸の量を提供する。しかし、必須アミノ酸の相対存在量はアミノ酸の存在量が非常に類似する傾向がある動物よりも植物でばらつきが大きく、これが植物性タンパク質が何らかの形で不足しているという誤解につながっている。
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