タヨスの洞窟(Cueva de los Tayos)
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「エーリッヒ・フォン・デニケン」の記事における「タヨスの洞窟(Cueva de los Tayos)」の解説
『The Gold of the Gods』のなかで、フォン・デニケンは、ファン・モーリッツ(Juan Moricz)という地元の男に案内された、自分が引き受けたタヨスの洞窟、エクアドルの自然な洞窟システム、の中の複数の人工のトンネル探検を記述している。彼は、大量の金(きん)、奇妙な像、金属のタブレットを含む図書室を見たと報告したが、彼はこれらすべてを古代の地球外生命体の来訪の証拠であると考えた。地元の聖職者クレスピ神父(Father Crespi)は、ヴァチカンの特別な許可を得て、金(きん)の地球外生命体の遺物を管理した。モーリッツは、『Der Spiegel』に、探検は無かったと語った。フォン・デニケンの描写は、「長い会話」("a long conversation")から来て、そして本の中の写真は「いじくられて」("fiddled")いた。1974年のインタビューで、フォン・デニケンは、自分はトンネルの中で図書室と人工遺物(artifacts)を本当に見たと断言したが、しかし彼は、話をいっそう興味深くするために話のいくつかの相を美しくしていた。「ドイツでわれわれは、作家は、純粋科学を書いているのでなければ、「ドラマツルギー効果」(dramaturgische Effekte)を用いることが許されていると言う」("In German we say a writer, if he is not writing pure science, is allowed to use some dramaturgische Effekte — some theatrical effects,")と彼は言った。「そしてそれが、わたしのしたことである」 4年後、彼は、自分はタヨスの洞窟の中に居たことはなく、そして洞窟冒険全体を捏造したことを認めた。『Der Spiegel』に相談した或る考古学者によれば、クレスピ神父の金(きん)の人工遺物は大部分が地元で旅行者土産として売られる真鍮の模造品であった。
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