タイムロードの不在
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 18:16 UTC 版)
「タイム・ウォー」の記事における「タイムロードの不在」の解説
ドクターは自分がタイムロード最後の生き残りであると語り、そう信じていた。タイムロードが健在だった頃はパラレルワールドの往来は容易であったが、タイム・ウォーの後は往来が不可能となっている。またタイムロードはタイムパラドックスに関わる歴史の管理も行っていた。彼らがいなくなってからは、タイムパラドックスが生じると、歴史の消毒役であるリーパーが出現して世界の全てを消滅させるという危険な状況になっている。 タイムロックがかかっているため、そしてタイムパラドックスが生じる危険があるため、ドクターは時間を遡ってタイムロードを救うことができない。彼は嘆きの天使に対して自分の過去を変えることは宇宙の三分の二を破滅させることであると警告しているほか、宇宙の神羅万象を操って戦争も止めることができるスケイサス・パラダイムをクリリテーンであるフィンチ校長に打診された際も拒絶している。11代目ドクターは自分の決断を変えることを常に考えていたが、実際にやったことは先述の通りタイムロードの時間を凍結させるだけであった。 シリーズ5では11代目ドクターが時空間の裂け目に何度も直面する。ドクターはこれがサイレンスが2010年6月26日に起こしたターディスの爆発により歴史が崩壊したことに由来すると解明し、ターディスの爆発とパンドリカの復元光線を使って第二のビッグバンを起こして宇宙を再起動した。その後ドクターは惑星トレンザロアに残っていた裂け目と遭遇するが、この裂け目を通してタイムロードがトゥルース・フィールドを展開し、「ドクター誰?」という問いにドクターが嘘をつくことなく答えるよう仕掛けていたことが判明する。ドクターが本名を答えると安全を確認したタイムロードがポケット宇宙から戻ってくる仕組みであるが、ドクターの返答を妨げるべく、あるいはタイムロードを相手に第二のタイム・ウォーを始めるべく、既にトレンザロアにはダーレクを含めて無数の種族の艦隊が集結していた。ペイパル・メインフレーム協会は教義を沈黙へ変えてドクターと協力し平和維持に尽力し、離反したコヴァリアン修道会はドクターをトレンザロアに到達させないためにシリーズ5とシリーズ6で数々の暗殺を仕掛けた。クララ・オズワルドの懇願を受けたタイムロードはポケット宇宙へ亡命したまま、裂け目越しにドクターに新たな再生サイクルを与え、これがきっかけでトレンザロアに侵攻していたダーレク艦隊が一掃された。
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