タイトル獲得を阻止するための事例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 02:20 UTC 版)
「故意四球」の記事における「タイトル獲得を阻止するための事例」の解説
1975年10月19日、井上弘昭(中日)は広島カープ戦において、リーグ公式戦では初となる、(無死)満塁の場面での敬遠を受けた。当時井上は、山本浩二(広島)と首位打者を激しく争い、残り2試合の時点で1厘差まで追い上げており、広島側はリードする山本を欠場させた上で敬遠を指示、一方の中日側も敬遠の連発を見越して、満塁の場面で井上を代打に送ったが、結局敬遠された。なお井上は、最終戦となる次戦でも、安打を打てば首位打者となる最終打席で死球を受け、タイトル獲得を逃している。 1982年10月17日の横浜大洋ホエールズ対中日ドラゴンズ、中日の田尾安志に全5打席で連続四球を与えた結果、試合に出場しなかった大洋の長崎啓二が首位打者を獲得した。指示した監督は大洋の関根潤三。 1984年10月3日と10月5日の阪神タイガース対中日ドラゴンズ、阪神の掛布雅之と中日の宇野勝が共に全10打席で連続四球が与えられた結果、両者共に本塁打王を獲得した。指示した監督は阪神の安藤統男と中日の山内一弘。 1988年10月22日と23日、ロッテオリオンズ対阪急ブレーブス、ダブルヘッダーを含むの3試合で阪急の松永浩美に11四球(最終打席は抗議の三振)が与えられた結果、ロッテの高沢秀昭が首位打者を獲得した。指示した監督はロッテの有藤通世。 1991年10月13日、ヤクルトスワローズ対中日ドラゴンズ、中日の落合博満に全6打席で連続四球が与えられた結果、1打数1安打を記録したヤクルトの古田敦也が首位打者を獲得した。指示した監督はヤクルトの野村克也。 1996年10月8日と10月5日の中日ドラゴンズ対読売ジャイアンツ、読売の松井秀喜に全4打席で連続四球が与えられた結果、試合に出場しなかった中日の山崎武司が本塁打王を獲得した。指示した監督は中日の星野仙一。 2014年10月4日のオリックス・バファローズ対東北楽天ゴールデンイーグルス、楽天の銀次に全5打席で連続四球が与えられた結果、試合に出場しなかったオリックスの糸井嘉男が首位打者を獲得した。指示した監督はオリックスの森脇浩司。
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