ソープオペラスタイル/恋愛リアリティ番組
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「リアリティ番組」の記事における「ソープオペラスタイル/恋愛リアリティ番組」の解説
意図的にメロドラマに構成や外見が似るようなリアリティ番組が多数存在し、海外では「ドキュソープ」と呼ばれる。これらは関係の緊密な人々(視聴者から公募することもあれば、最初から特定の集団が紹介されることもある)の間の友情やロマンチックな関係の移ろいに焦点を当てる。このジャンルで特に影響力の大きな番組には、2004年から2006年までMTVで放送された『ラグナ・ビーチ』がある。副題に『ほんとうのオレンジ・カウンティ』とつけられたこの番組は、カリフォルニア州オレンジカウンティの若者の華やかな生活を描いた2003年開始のティーンドラマ『The O.C.』を模倣・再現しようとしたものである。『ラグナ・ビーチ』は複数台のカメラを駆使した高品質な撮影や照明、登場人物本人が画面の中で話すのではなく画面の外側で語るボイスオーバー・ナレーションの採用などで、従来のリアリティ番組よりも映画的な雰囲気を実現した。『ラグナ・ビーチ』は、スピンオフの『The Hills』を生み出すほか、世界各国で同様の番組が多数制作され、恋愛リアリティ番組の隆盛をもたらした。 また、2006年に始まった『リアル・ハウスワイヴス・オブ・オレンジ・カウンティ』に始まった「リアル・ハウスワイヴス」シリーズは、一般人であるリッチな主婦たちのメロドラマ的な人間関係や華やかな生活を描いて人気を博したが、これも2004年に放送開始された人気テレビドラマ『デスパレートな妻たち』のリアリティ番組版ともいえる。 映像が映画のようによくできていることから、これらの番組には事前に「指導」や「筋書き」があることをしばしば指摘・非難される。イギリスのリアリティ番組『気まぐれONLY WAY』(ジ・オンリー・ウェイ・イズ・エセックス)のプロデューサーは、参加者に対して場面場面でより感情を引き出すような方法を指導していることを認めているが、番組の展開自体はリアルだと主張している。
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