ソユーズTMA-M
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「ソユーズの一覧」の記事における「ソユーズTMA-M」の解説
ソユーズTMA-M 全長7.48 m 直径2.72 m 容量7.2 m3 乗員3人 運用期間2010年 - 2016年 主目的国際宇宙ステーションとの往還 新世代のソユーズTMA-M宇宙船は、旧世代のソユーズTMA宇宙船を基に開発された。外見的な仕様は前世代のソユーズTMAに準拠しほとんど同じである。主な変更点は、内部に搭載されるシステムである。機械船に搭載する誘導・航法・姿勢制御システムは、構成する電子デバイスの使用点数を少なくし、小型・軽量・省電力化した。軌道船・帰還船・機械船の各々に搭載するジャイロ・加速度センサなどセンサーを使っての計測システムも、電子デバイスの使用点数を少なくし省電力化した。また機械船に搭載する船内熱制御システムには、新型の誘導・航法・姿勢制御システム及びその他のシステムから発生する熱の対処するため、新たに複数の冷却板を装備し、冷媒液の電動ポンプの容量を拡大させ、熱交換器も性能の良い物に交換した。誘導・航法・姿勢制御システムや計測システムのコンピュータのコマンド処理ユニットと内蔵プログラムを更新した。各システムに電力供給するための電力切り替えユニットを更新した。宇宙飛行士の操作パネルには、搭載システムの近代化に対応して、コマンドや信号データの変換ための新しいソフトウェアを導入した。機械船内の装置の架台は、マグネシウム合金からアルミニウム合金に変更し、加工性等の技術的効用が向上した。ソユーズの船内コンピュータと国際宇宙ステーションのロシアモジュールの間のデータ通信をデジタル多重通信化した。 以上をまとめると、 36個の古い電子デバイスを19個の新しい電子デバイスと交換された。 誘導・航法・姿勢制御システム、計測システム、そして熱制御システムは、新しい電子デバイスを組み込こんだ制御・電力供給・温度制御の装置などからなる。 宇宙船の構造の一部は、宇宙船の技術的効用を改善するために構造材料が変更された。 宇宙船の空虚質量は70kg軽量化され、宇宙船の運用能力をさらに向上させた。
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