ソフトウェアのコピーとバックアップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 01:25 UTC 版)
「ZX Spectrum」の記事における「ソフトウェアのコピーとバックアップ」の解説
Spectrumには、カセットテープから別のテープ、マイクロドライブ、フロッピーディスクなどにプログラムをコピーするユーティリティソフトが多数存在した。そのためソフトウェア業者はコピーガードを製品に施し、様々なロード方式を導入した。しかし、Multifaceのように ZX Spectrum のメモリの内容をボタン1つでまるごとコピーする周辺機器もあり、完全にコピーを防ぐことは不可能だった。 他のコピー対策として、付属ドキュメント内に書かれている特定の単語の入力を求めるなどの方式もあった。特筆すべきコピー予防策として、Lenslok方式がある。これは、パッケージに同梱されたプラスチック製のプリズムを使うもので、これを通して画面を見るとスクランブルされた画面からパスワードを読み取れるというものである。 Spectrum用ソフトウェアは近年、現行の媒体への変換、ダウンロード可能な形態への転換が進んでいる。テープ媒体からの変換用プログラムとして Taper がある。カセットプレーヤーをサウンドカードのライン入力に接続するか、PCのパラレルポートにカセットプレーヤーを接続する装置を自作することで使える。そうしてホストマシン上のファイルの形に変換すれば、数あるエミュレータで実行できるようになる。 ZX Spectrum 用ソフトウェアの最大のオンライン・アーカイブとして World of Spectrum があり、21,000タイトル以上をそろえている。その法的正当性には疑問もあり、一部の著作権者がそこにアップロードされたソフトウェアに対して明確に異議を唱えているが、保管のためにアーカイブすることに許可を与えている著作権者もいる。
※この「ソフトウェアのコピーとバックアップ」の解説は、「ZX Spectrum」の解説の一部です。
「ソフトウェアのコピーとバックアップ」を含む「ZX Spectrum」の記事については、「ZX Spectrum」の概要を参照ください。
- ソフトウェアのコピーとバックアップのページへのリンク