ハイドン:ソナタ 第29番(ウィーン原典版番号) 変ホ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ハイドン:ソナタ 第29番(ウィーン原典版番号) 変ホ長調 | Sonate für Klavier Nr.29 Es-Dur Hob.XVI:45 op.54-2 | 作曲年: 1766年 出版年: 1788年 初版出版地/出版社: Artaria |
楽章・曲名 | 演奏時間 | 譜例 | |
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1 | 第1楽章 Mov.1 Moderato | 7分30秒 | |
2 | 第2楽章 Mov.2 Andante | 6分00秒 | |
3 | 第3楽章 Mov.3 Finale: Allegro di molto | 4分00秒 |
作品解説
1766年作曲。出版は1788年になってからHob.XVI: 44および46と共になされた。この年、ハイドンはエステルハージ侯爵家の楽長へと昇進し、ここから「疾風怒濤Sturm und Drang」と称される創作期が始まるのである。
作品は3つの楽章から成り、すべてソナタ形式をとる。初期作品に含まれていたメヌエット楽章がなくなっているのは、この時期の特徴である。
第1楽章:モデラート、変ホ長調、4/4拍子。ソナタ形式。
主題は、左右の掛け合いを中心とする第1主題と、左手にアルベルティ・バスを配したホモフォニックな第2主題から成る。この伴奏型は展開部でも優位に登場し、楽章をテンポよく進めている。
第2楽章:アンダンテ、変イ長調、3/4拍子。ソナタ形式。
比較的穏やかな緩徐楽章。バランスのとれた構成と充実した内容をもつ。
第3楽章:フィナーレ。アレグロ・ディ・モルト、変ホ長調、3/4拍子。ソナタ形式。
トッカータ的な音型が目立つ快速楽章。十六分音符による慌しいパッセージが多い中、第1主題の八分音符や第2主題の同音反復は、楽章にある程度の重さを与えている。最後の和音はアダージョとなり、落ち着いて作品を締めくくる。
ソナタ第29番
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