ゼットン星人マドック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/30 01:56 UTC 版)
「ゼットン星人」の記事における「ゼットン星人マドック」の解説
『ウルトラマンオーブ』第5話「逃げない心」、第21話「青いリボンの少女」に登場。 電磁波を発射する電磁砲が武器。ウルトラマンオーブを倒して名を上げるために育てたハイパーゼットン デスサイスを工場に隠し、真渡子(まどこ)と名乗る女子高生の姿に化けてSSPのナオミに虚偽の通報でおびき寄せて拘束する。ナオミを餌にガイをおびき寄せ、デスサイスによる殺害を目論むが失敗した後、デスサイスをオーブに倒されてもなおガイと格闘戦を繰り広げる。まもなく、電磁砲から放った光弾をガイにウルトラマンのウルトラフュージョンカードの力で跳ね返され、致命傷を負う。最後は侵略目的を疑ったガイとSSPの面々を「この腐りかけた星に侵略する価値があると思っているのか?」と嘲笑し、倒れたまま「いつかこの星を捨てて逃げるだろう」と告げ、泡と化して消滅する。 その後、第21話では腕輪型の機械に自らの意思を移していたことが判明する。スペアの肉体として少女の姿の人工生命体マーヤを使って復活し、今度こそオーブを始末しようとハイパーゼットン デスサイス(リザーバー)を操る。自らの意思とは別に芽生えていたマーヤの自我に邪魔をされながらもデスサイス(リザーバー)を操るが、彼女は自分を保護して実の娘のように接してくれた岩木夫妻への思いから、自我の消滅を覚悟のうえで肉体の主導権を奪って腕輪を破壊したため、マドックの意思は消滅する。 声:松本健太 演:池田萌子(真渡子、第5話)、奥田佳弥子(マーヤ、第21話) スーツアクター:矢﨑大貴 第5話は当初バット星人が登場する予定であったが、脚本を担当した小林弘利は自身の思い入れからゼットン星人に変更した。セーラー服姿になることも、小林の案による。同話監督のアベユーイチは、着替えの描写で視聴者を驚かせることを意図した旨を述べている。 第21話は真渡子を再登場させる案も存在したが、すでにナオミと会っているために新キャラクターを創造することになり、『ウルトラマンギンガS』のワンゼロとの差別化からアンドロイドではなく人工生命体という設定になった。マーヤという名はマドックになぞらえているほか、『ウルトラQ』のM1号や『ウルトラセブン』のマゼラン星人マヤなどへのオマージュも込められている。当初はマーヤも死ぬ予定であったが、前話もハードな内容であったため、プロデューサーの鶴田幸伸の提案により、旅立つラストとなった。
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