セヴラック
1872年フランスの南部、 オート=ガロンヌ県、サン=フェリックス=ドゥ=カラマン に生まれる。幼少の頃から画家の父と、オルガン奏者の母のもと音楽を学ぶ。1896年から1907年にかけて、パリのスコラ・カントルムに通い、ダンディとマニャールから作曲を、ブランシュ・セルヴァとアルベニスからピアノを学んだ。その後セヴラックは、パリではなく、故郷の南フランスを活動の中心とし、『田舎の音楽家』と呼ばれた。彼自身もそう呼ばれることを好み、愛する故郷の自然を土台にした美しい音楽をかき続けた。かのドビュッシーも、「彼の音楽はとても素敵な香りがする」と高く評している。
セヴラックの作品は、組曲の形式をとるものが多く、重要なピアノ組曲としては《大地の歌》、《ラングドック地方にて》、《セルダーニャ》、独立したピアノ曲としては、《ひなたで水浴びする女たち》や《水の精と不謹慎な牧神》などが挙げられる。その他にも霊感に満ちた美しい作品を数多く作曲したが、彼は即興演奏の名手だったこともあり、楽譜として残されている作品は多くない。
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