セリヌスの美術品、発掘品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/12 00:44 UTC 版)
「セリヌス」の記事における「セリヌスの美術品、発掘品」の解説
セリヌスの大テーブルは1871年に神殿Gのアディトンで発見されたものである。そこにはセリヌスの宗教の目録が含まれており、したがってセリヌスの各種神殿の宗教を特定する際の基礎となった。そこには「セリヌス人はゼウス、ポボス、ヘラクレス、アポローン、ポセイドーン、ディオスクーロイ、アテーナー、デメテール、セイクラテイア、その他の神々の加護で勝利したが、特にゼウスに感謝する。平和が回復された後、一番上にゼウスの名前を刻み、その他の神々の名前も刻んだ金の碑文を作成してアポローン神殿に捧げ、16タレント分の金をこれに用いる法令を定める」と記されている。 セリヌスで修復された寓意的芸術品は非常に重要であり、その多くはパレルモの考古学博物館に保管されている。 セリヌスの代表的な芸術としてはメトープがあげられる。 セリヌスのエフォーベは紀元前470年に作られたもので、ギリシャ西部の像の典型的な特徴を備えた鋳物ブロンズ像である。 シュラクサイの雄羊像を除くと、シチリアに現存するギリシア時代の唯一の大型青銅作品である。 この像はカステルヴェトラーノに保管されている。 ネクロポリスからは、非常に多数の原コリントス様式、コリントス様式、ロードス様式、アッティカ様式の黒の花瓶が発掘されているが、セリヌスでは小さな陶器を生産しておらず、セリヌス独自のものはない。 最も価値のある奉納物としては、テロコッタの小像、陶磁器、香箱、祭壇、ペルセフォネの強奪を描いたベースレリーフ、キリスト教の灯火などが、マロフォロスの聖域で発見されている。これらはパレルモの考古学博物館に保管されており、一部は展示されている。
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