セリヌス軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 06:28 UTC 版)
シュラクサイやアクラガスのようなシケリアの大規模都市国家は10,000-20,000の市民を兵として動員でき、ヒメラやメッセネのようなやや小さな都市国家は3,000-6,000の兵を動員可能であった。セリヌスの兵力は3,000-5,000と思われるが、それを増強する傭兵は雇われなかった。 セリヌスの主力兵士は重装歩兵であり、またかなりの規模の騎兵も有していた。海軍の状況とその配備に関しては不明である。紀元前480年以降、セリヌスは市から遠く離れた場所で戦闘を行っており、都市自身が脅威にさらされたことはなかったため、その城壁は十分な補修がされていなかった。包囲戦には女性や老人も含めた全市民が動員され、投擲兵器を担当した。攻撃してくる兵士に対して、城壁の上から瓦やレンガや他の重量物を投げることにより、これら軽歩兵でも市街戦においては敵兵に大きな損害を与えることができた(このような素人兵士が活躍した例として、やや後の話だが、エピロス王ピュロスが女性が投げた瓦で負傷した例があげられる)。
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