スーパードライ発売
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1980年代前半から中盤にかけて低迷していたアサヒは、村井勉の社長就任以後にさまざまな改革を行う中、1984年と1985年の市場調査で「消費者はビールに“軽快”“飲みやすさ”“コク・キレ”を求めている」ことを集計し、それを基に味を刷新した『アサヒ生ビール』を1986年に発売。「コクキレビール」の通称で呼ばれた同商品の売れ行きによって、シェア10%台に回復した。この「コク・キレ」のコンセプトを進展させたのが、世界初の辛口ビールとして1987年に発売された『スーパードライ』である。新しい日本の食生活に対応した、軽快で飲みやすいビールを目指して開発されたもので、生産は品質の安定や向上を目指して新しい「商品規格」や「製造技術標準」を導入し、CMには国際ジャーナリストの落合信彦を起用。発売と同時に製品の確保と出荷調整に苦労するほど売れる状態となった。同年の販売数量実績は1350万ケースで、それまでサントリーのモルツが持っていた新商品初年度の販売記録200万ケースを大幅に更新し、同年12月26日の日経流通新聞「62年ヒット商品番付」において『スーパードライ』は1987年の東横綱に選ばれる程の大ヒットとなった。
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