スーパースター (デラニー&ボニーの曲)とは? わかりやすく解説

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スーパースター (デラニー&ボニーの曲)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/21 16:55 UTC 版)

スーパースター
デラニー&ボニー・アンド・フレンズの楽曲
リリース 1969年12月
録音 1969年
ジャンル スワンプ・ロック
時間 2分55秒
レーベル アトコ・レコード
作詞者 レオン・ラッセル、ボニー・ブラムレット
作曲者 レオン・ラッセル、ボニー・ブラムレット
その他収録アルバム
収録曲
  • A面 - 「カミン・ホーム」
  • B面 - 「スーパースター

スーパースター」(Superstar)は、デラニー&ボニー・アンド・フレンズが1969年に発表した楽曲。作詞・作曲はレオン・ラッセルとボニー・ブラムレットで、オリジナル・ヴァージョンの正式タイトルは"Groupie (Superstar)"。ラッセルが1970年に参加したジョー・コッカーのアメリカ・ツアーで取り上げられ、ライヴ・アルバム『マッド・ドッグス&イングリッシュメン』(1970年)に収録された際に"Superstar"と改名された。

1971年にはカーペンターズによるカヴァー・ヴァージョンが世界的にヒットした。その後もルーサー・ヴァンドロス等、多くのアーティストに歌い継がれている。

解説

本曲は1969年にデラニー&ボニー・アンド・フレンズ・フィーチャーリング・エリック・クラプトン名義のシングル『カミン・ホーム』のB面曲として発表された[1]。ロック・ギタリストへの恋心を募らせるグルーピーを歌った歌詞で、ボニー・ブラムレットがリード・ボーカル、当時デラニー&ボニー・アンド・フレンズのメンバーだったエリック・クラプトンギターを担当[2]した。サビの部分ではゴスペルコール・アンド・レスポンスが取り入れられている。

シングル発表後、デラニー&ボニー・アンド・フレンズのアルバムにはしばらく収録されなかった。1971年にカーペンターズのヴァージョンが"Superstar"の曲名でヒットした(下記参照)後、最後のアルバム『D&Bトゥゲザー』(1972年)にシングルと同様に"Groupie (Superstar)"の曲名で、A面曲だった「カミン・ホーム」と共に収録された。ソニー・ミュージックエンタテインメントからリリースされた日本盤CDでは「スーパースター」とされている。

カヴァー

リタ・クーリッジ・ヴァージョン

デラニー&ボニー・アンド・フレンズのメンバーだったリタ・クーリッジは、同曲の作者の一人ラッセルと共に1970年ジョー・コッカーのアメリカ・ツアーに参加。彼女はバック・コーラスを担当したほか、ソロで同曲を歌った。

同年3月末にニューヨークのフィルモア・イーストで収録された音源がコッカー初のライヴ・アルバム『マッド・ドッグス&イングリッシュメン』(1970年)で発表され、彼女のソロも"Superstar"の曲名で収録された。

彼女のベスト・アルバム『The Best of Rita Coolidge: The Millennium Collection』(2000年)にも収録されている。

スーパースター
カーペンターズシングル
初出アルバム『カーペンターズ
B面 動物と子供たちの詩
ふたりの誓い
メリー・クリスマス・ダーリン
リリース
規格 7インチ・シングル
ジャンル ポップス
レーベル A&Mレコード
作詞・作曲 レオン・ラッセル、ボニー・ブラムレット
プロデュース ジャック・ドーハティ
チャート最高順位
  • 2位(アメリカ)
  • 7位(日本・オリコン[4]
  • 18位(イギリス)
  • 19位(オランダ[5]
カーペンターズ シングル 年表
雨の日と月曜日は
(1971年4月)
スーパースター
(1971年8月)
ハーティング・イーチ・アザー
(1971年12月)
ミュージックビデオ
「Superstar」 - YouTube
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スーパースター/待ちこがれて
ルーサー・ヴァンドロスシングル
初出アルバム『ビジー・ボディ』
B面 ユア・ラヴ
リリース
録音 1983年
ジャンル R&B
時間
レーベル エピック・レコード
作詞・作曲 レオン・ラッセル、ボニー・ブラムレット、モリス・ブロードナックス、クラレンス・ポール、スティーヴィー・ワンダー
プロデュース ルーサー・ヴァンドロス
チャート最高順位
  • 87位(アメリカ)
ルーサー・ヴァンドロス シングル 年表
I’ll Let You Slide
(1983年)
スーパースター / 待ちこがれて
(1984年)
Make Me a Believer
(1984年)
テンプレートを表示
スーパースター
ソニック・ユースシングル
初出アルバム『イフ・アイ・ワー・ア・カーペンター〜カーペンターズに捧ぐ
リリース
ジャンル オルタナティヴ・ロック
レーベル A&Mレコード
作詞・作曲 レオン・ラッセル、ボニー・ブラムレット
プロデュース ソニック・ユース
ソニック・ユース シングル 年表
ブル・イン・ザ・ヘザー
(1994年)
スーパースター
(1994年)
ザ・ダイアモンド・シー
(1995年)
ミュージックビデオ
「Superstar」 - YouTube
テンプレートを表示

カーペンターズ・ヴァージョン

カーペンターズリチャード・カーペンターはテレビ番組『トゥナイト・ショウ』でベット・ミドラーが同曲を歌うのを見て、妹のカレンにぴったりの曲だと思って取り上げることにした[6]。ただし歌詞の一部は変更されている。仮歌での彼女の歌唱は完璧だったので、そのテイクがそのままレコード化され[4]、"Superstar"の曲名でサード・アルバム『カーペンターズ』(1971年)に収録された。

シングル・カットされて本国アメリカでは2位に達し、カーペンターズにとって5曲目の全米トップ10シングルとなった。日本のオリコンでは7位となり、初めて日本でもトップ10入りを果たした[4]。2007年には、映画『ゴーストライダー』のサウンドトラックで使用された[7]

ルーサー・ヴァンドロス・ヴァージョン

ソロ・アルバムとしては3作目の『ビジー・ボディ』(1983年)に、アレサ・フランクリンが1973年に大ヒットさせた「待ちこがれて(Until You Come Back to Me (That's What I'm Gonna Do))」のカヴァーとのメドレーとして収録された。翌年にシングル・カットされ、全米87位、R&Bチャートでは5位に達した。

ソニック・ユース・ヴァージョン

ソニック・ユースによるカヴァーは、1994年に発売されたトリビュート・アルバムイフ・アイ・ワー・ア・カーペンター〜カーペンターズに捧ぐ』に提供された。ノイズ・ミュージック的なアレンジがなされている。同ヴァージョンは、ベティー・サーヴァートによる「ふたりの誓い」のカヴァーをカップリング曲としたプロモーション用シングルも制作され[8]、『ビルボード』誌のモダン・ロック・チャート(後のオルタナティヴ・チャート)で26位に達した[9]。ドイツ盤CDシングルには、カーペンターズ・ヴァージョンの「スーパースター」と、マシュー・スウィートによる「あなたの影になりたい」をカップリング曲として収録[10]

2007年には、映画『JUNO/ジュノ』のサウンドトラックで使用された。

同ヴァージョンについて、リチャード・カーペンターは2009年に「僕には良いか悪いかは言えない。ただ好きじゃないんだ」と語っている[11]

その他のカヴァー

脚注



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