パッセージ (カーペンターズのアルバム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/24 04:43 UTC 版)
| 『パッセージ』 | ||||
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| カーペンターズ の スタジオ・アルバム | ||||
| リリース | ||||
| ジャンル | ポップス | |||
| 時間 | ||||
| レーベル | A&Mレコード | |||
| プロデュース | リチャード・カーペンター | |||
| 専門評論家によるレビュー | ||||
| チャート最高順位 | ||||
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| カーペンターズ アルバム 年表 | ||||
 
      
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『パッセージ』(Passage)は、カーペンターズが1977年に発表したアルバム。スタジオ・アルバムとしては8作目。
解説
本作は、当初は外部プロデューサーを迎えて制作することも検討された[1]。最終的にはリチャード・カーペンター自身がプロデュースを担当するが、リチャードの手によるオリジナル曲は収録されなかった。多くの外部ミュージシャンを招き、実験的な音作りがなされている。
ミュージカル『エヴィータ』の楽曲をカヴァーした「月影のバルコニー〜泣かないでアージェンティーナ」と、カナダのプログレッシブ・ロック・バンドであるクラトゥのカヴァー「星空に愛を (コーリング・オキュパンツ)」、さらに「想い出にさよなら」の3曲では、ロサンジェルス・フィルハーモニック(指揮はピーター・ナイトが担当)や、グレッグ・スミス率いる合唱団が参加。ただし、契約上の問題でロサンジェルス・フィルハーモニックの名前は出せなかったため、アルバムのクレジットでは"Overbudget Philharmonic"と記載されている[1]。セカンド・ラインのリズムを取り入れた「恋の強がり」では、「スーパースター」「ア・ソング・フォー・ユー」「マスカレード」といったカーペンターズのレパートリーを作曲したレオン・ラッセルがゲスト参加。
本作からは、「ふたりのラヴ・ソング」(全米35位)、「星空に愛を (コーリング・オキュパンツ)」(全米32位)、「スウィート・スマイル」(全米44位)がシングルとしてリリースされた。後にアン・マレーが「想い出にさよなら」をカヴァーし、全米12位まで上昇させた。
「ふたりのラヴ・ソング」は、同時期に日本の女性アイドルグループ、キャンディーズもアルバム『Candy Label』でカヴァーしている。
収録曲
- 一人にさせて - "B'wana She No Home" (Michael Franks) - 5:29
 - ふたりのラヴ・ソング - "All You Get from Love Is a Love Song" (Steve Eaton) - 3:46
 - 想い出にさよなら - "I Just Fall in Love Again" (Steve Dorff, Larry Herbstritt, Gloria Sklerov, Harry Lloyd) - 4:02
 - 月影のバルコニー〜泣かないでアージェンティーナ (ミュージカル『エヴィータ』より) - "On the Balcony of the Casa Rosada/Don't Cry for Me Argentina" (Andrew Lloyd Webber, Tim Rice) - 7:57
 - スウィート・スマイル - "Sweet, Sweet Smile" (Juice Newton, Otha Young) - 3:00
 - あの日、あの時 - "Two Sides" (Scott E. Davis) - 3:27
 - 恋の強がり - "Man Smart, Woman Smarter" (Norman Span) - 4:21
 - 星空に愛を (コーリング・オキュパンツ) - "Calling Occupants Of Interplanetary Craft (The Recognized Anthem Of World Contact Day)" (Klaatoons) - 7:07
 
参加ミュージシャン
- カレン・カーペンター - ボーカル
 - リチャード・カーペンター - ボーカル、キーボード
 - トニー・ペルーソ - ギター
 - ジョー・オズボーン - ベース
 - ロン・タット - ドラムス(on 1. 3. 5. 8.)
 - エド・グリーン - ドラムス(on 2. 6. 7.)
 - トミー・ヴィグ - パーカッション
 - ジェリー・ステインホルツ - コンガ
 - トム・ヘンズレー - タック・ピアノ
 - トム・スコット - サックス、アルト・フルート
 - アール・ダムラー - オーボエ、イングリッシュ・ホルン
 - ピーター・ナイト - オーケストラ指揮
 - グレッグ・スミス - 合唱団指揮
 - ロサンジェルス・フィルハーモニック - 「予算超過管弦楽団」として(on 3. 4. 8.)
 - ピート・ジョリー - ピアノ(on 1.)
 - ラリー・ムホベラック - エレクトリックピアノ(on 1.)
 - ウォリー・スノー - パーカッション(on 1.)
 - レイ・パーカーJr. - ギター(on 2.)
 - ジュリア・ティルマン - バッキング・ボーカル(on 2.)
 - カーリナ・ウィリアムス - バッキング・ボーカル(on 2.)
 - マキシン・ウィラード - バッキング・ボーカル(on 2.)
 - ゲイル・レヴァント - ハープ(on 3.)
 - ボビー・ブルース - フィドル(on 5.)
 - ラリー・マクニーリー - バンジョー(on 5.)
 - リー・リトナー - アコースティック・ギター(on 6.)
 - ジェイ・グレイドン - アコースティック・ギター(on 6.)
 - ジェイ・ディー・マネス - スティール・ギター(on 6.)
 - レオン・ラッセル - ピアノ(on 7.)
 - ヴィンス・チャールズ - スティールドラム(on 7.)
 - デヴィッド・ルエル - バリトン・サックス(on 7.)
 - カート・マクゲトリック - バリトン・サックス(on 7.)
 - ジャッキー・ケルソ - テナー・サックス(on 7.)
 - キング・エリクソン - コンガ(on 7.)
 
脚注
- ^ a b c Carpenters: Passage album, 1977(カーペンターズ公式サイト、2009年10月4日閲覧)
 - ^ 『文藝別冊[総特集]カーペンターズ』(河出書房新社、2003年、ISBN 4-309-97652-2)p.115
 
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