スマート‐ぎょぎょう〔‐ギヨゲフ〕【スマート漁業】
スマート漁業
スマート漁業とは、ICTを駆使して操業の効率化が図られた漁業の営みを指す語である。インターネット回線やモバイル端末、あるいはビッグデータやIoTなども活用して効率的漁法を構築する試みを指すことが多い。
スマート漁業の取り組みは各所各機関で推進されており、それぞれ具体的な取り組み内容は異なる。九州大学を中心とする「九州北部スマート漁業コンソーシアム」の取り組みの例では、海況予測情報を漁業者のスマートフォンに配信して出漁の可否判断や漁場設定の目安を提供するといった方法が試みられている。KDDI総合研究所と東松島みらいとし機構の共同プロジェクトでは、海上のブイをセンサー、カメラ、通信機能などを搭載した「スマートブイ」に置き換え、スマートブイから得られるデータの有用性を評価する試みが行われている。総務省は身近なIoTプロジェクトの一環として「海洋ビッグデータを活用したスマート漁業モデル事業」を表明しており、スマートブイの運用試験はその試験的取り組みと位置づけられる。
参照リンク
スマートブイを用いたスマート漁業実証実験を開始 - 一般社団法人東松島みらいとし機構、株式会社KDDI総合研究所 2016年10月18日
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