スペースジェットへの改称
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 18:45 UTC 版)
「Mitsubishi SpaceJet」の記事における「スペースジェットへの改称」の解説
2019年6月13日、三菱航空機は、開発中のリージョナルジェット機をMitsubishi SpaceJet(三菱スペースジェット)と改称することを発表した。各形式の名称は客席数から開発順に基づいた名称に変更し、標準型のMRJ90(標準座席数88席)は名称を「SpaceJet M90」に変更、短胴型は「SpaceJet M100」へ変更した(構想中の長胴型はMRJ100XからSpaceJet M200に変更されている)。まずは、SpaceJet M90を開発し、M90を基にM100を開発する。これまでのMRJ70(標準座席数76席)の検討内容を発展させたSpaceJet M100は、米国をはじめとするグローバル市場のニーズに最適化された機体で、65 - 76席の3クラス仕様で米国のリージョナル機の座席数や最大離陸重量を制限する労使協定「スコープクローズ」にも準拠するとした。 2020年2月1日から北九州空港に空港施設が整備した三菱スペースジェット向け格納庫のエプロン及び誘導路が提供開始され航空機整備及び飛行試験の拠点として稼働。同月6日、試験の遅延により年内のTC取得が難しくなったため、納入時期を2021年以降へ延期を発表(6度目の納期延期)。特別損失1754億円を2019年4 - 12月期決算に計上したと発表し、同時に、これまでの6千億円以上の投資を回収するために20 - 30年間で1500機程度を販売する必要があるが、現時点の受注残高は307機にすぎないことも報じられた。 2020年3月18日、設計変更が反映された型式証明(Type Certificate)取得飛行使用予定機(JA26MJ)が名古屋空港にて初飛行した。これまでの開発費総額は8000億円近くで、事業化総額は1兆円を超える見通しが報じられた。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大により、3月下旬から北米試験拠点では州政府による外出制限がとられ、飛行試験中断を余儀なくさせられており(同年5月5日州政府より部分的飛行再開許可)、JA26MJの渡米に影響が出る可能性があり、日本国内試験飛行を増やすことを検討している事が報道されている。
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