ストリーミング市場の拡大
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 08:41 UTC 版)
「J-POP」の記事における「ストリーミング市場の拡大」の解説
2013年頃からSpotify、Apple Musicをはじめとしたサブスクリプション型のストリーミングによる売り上げが増加していき、18年にはダウンロードによる売り上げを追い越し、2019年時点でストリーミング単体で465億円の売り上げとなった。ストリーミングはアーティストへの収益分配が十分でないという批判が大きく、当初は大物アーティストの提供取りやめが相次いだ。しかしながらストリーミングの占める売り上げが年々高まるにつれ多くのアーティストが提供するようになってきている。 音楽は所有するものからアクセスするものとなりつつあり、音楽の聴かれ方が変化する中、あいみょんの「マリーゴールド」、King Gnuの「白日」、菅田将暉の「まちがいさがし」、Official髭男dismの「Pretender」などがいずれも1億回以上のストリーミング回数を記録しており、「売れた枚数」から「聴かれた回数」へと、楽曲のヒット基準が変化している。 この年代の終盤から20年代にかけてボーカロイドにゆかりのあるアーティスト米津玄師、ずっと真夜中でいいのに。、YOASOBI、ヨルシカ、ブラックミュージックをベースとした星野源、フォークソングをベースにしたあいみょん、オルタナティブロックを基軸としたKing Gnu、ピアノロック系のOfficial髭男dismなどが人気を集めている。2010年代末ではYouTubeやTikTokを中心に流行した楽曲が、のちにテレビなどを通じて広まることも起きている。YouTuberとして活動する音楽家も一般的となった。 欧米や韓国の音楽が世界を席巻する中で、日本の音楽の世界進出が未だに進んでいないことが課題となっている。ネットメディアの活用が遅れていることや、著作権使用料の支払い処理が複雑であることが主な要因とされる。
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