ステレオ音源での登場と、その経緯
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「マイルストーンズ (マイルス・デイヴィスのアルバム)」の記事における「ステレオ音源での登場と、その経緯」の解説
『マイルストーンズ』は、当初、モノラルでリリースされ、その後、そのモノ音源から電子的にチャンネル分けされた疑似ステレオでもリリースされた。しかしCD時代になり、同ソフトの発売に於いて、デジタルのメリットを活かし、それ用のマスター音源の作成の為に、オリジナル・テープからデジタル・レコーダーへリミックス又はリマスターすることが一般的になったことから、それと同時に、録音当時のオリジナルテープの調査・探し出しも行われる様になった。これを受け、このアルバムもそれを行った処、先ずは1980年代半ば頃に、1958年3月4日録音の最初の2曲が、3チャンネルのステレオ・マルチ録音にて、オリジナル・テープが発見され、1988年に米コロムビアから、その2曲のみステレオにて発売された(他の4曲は疑似ステレオ)。その後1990年代後半、米コロムビア=CBSに残っている、マイルスとジョン・コルトレーンが共演したセッションの全録音(別テイク含む)を集めた「マイルス&コルトレーンBOX」の発売を企画するにあたり、2人が共演した全セッションの中で、企画時に、1958年に録音されたセッションの内、前述以外のオリジナル・テープが全て行方不明だった為、新たに探し出した結果、全て3トラックのステレオ・マルチ録音として発見された。これにより2001年、当アルバムの全曲をステレオ・バージョンの音源とした上で、更に別テイクによる追加収録3曲(収録曲の項を参照)を加えて発売される様になった。尚、「マイルストーンズ」では、ステレオ・バージョンでは、マイルスが最後のテーマの再現部で、一部、ブローが引っかかるミスがあり、これが本来の未編集の状態で、初出時からのモノラル・バージョンでは、その部分を、前の同じ旋律の部分を再度挿入させて差し替え編集することで、修正している。こういう理由もあり、このアルバムは、ステレオで発売された後も、全曲、発表当時のモノラル・ヴァージョンで再発売されるケースもある。
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