ジョージ・バークリー
(ジョージ・バークリ から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/14 14:40 UTC 版)
![]() |
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2024年12月)
|
![]()
ジョン・スマイバートによる肖像画
|
|
生誕 | 1685年3月12日 アイルランド・キルケニー県 |
---|---|
死没 | 1753年1月14日(67歳没) イングランド・オックスフォード |
時代 | 18世紀の哲学 |
地域 | 西洋哲学 |
学派 | 観念論、経験論 |
研究分野 | キリスト教、形而上学、認識論、言語哲学、数学の哲学、知覚 |
主な概念 | 主観的観念論(Subjective idealism)、Master argument |
影響を受けた人物
|
|
ジョージ・バークリー(George Berkeley、1685年3月12日 - 1753年1月14日)は、アイルランドの哲学者、聖職者である。主著は『人知原理論』。バークレー、バークリとも。
生涯
- 1685年3月12日 - キルケニーに生まれる。父ウィリアムは軍人。
- 1696年 - キルケニー大学入学。
- 1707年 - ダブリンのトリニティ・カレッジで修士号取得。フェローとして大学に残る。
- 1709年 - 『視覚新論』刊行。
- 1710年 - 『人知原理論』刊行。
- 1713年 - 『ハイラスとフィロナスの対話』刊行。
- 1721年 - トリニティ・カレッジで神学博士号取得。
- 1728-32年 - 結婚直後、アメリカ新大陸に神学校を作るべくロードアイランドのミドルタウンに移住するが資金が充分集まらず帰国。
- 1734年 - アイルランド国教会の主教に叙任される。
- 1753年1月14日 - 逝去。
思想
哲学
「存在することは知覚されることである」(羅: Esse percipi est、英: To be is to be perceived )という基本原則を提唱したとされている。
バークリーは、ジョン・ロックの経験論を承継し、知覚によって得られる観念の結合・一致・不一致・背反の知覚が知識であり、全ての観念と知識は人間が経験を通じて形成するものだとした。バークリーの著書『ハイラスとフィロナスとの三つの対話』は、素朴実在論的な考え方をするハイラスにバークリーの代弁者であるフィロナスが反論する対話篇の形をとっている。素朴実在論によれば、わたしが知覚するものは存在する。わたしの心とわたしの体も存在する。わたしが知覚している目の前の机も世界も存在している。しかし、バークリーによれば、世界は観念であり、たとえば私が目の前の机を叩いてその硬さを認識したとしても、「机の固さ」としてではなく、「知覚として」認識しているわけであり、「机自体」を認識していることにはならない。このような彼の考え方は、主観的観念論、独我論と批判された。このような批判を受けた彼は『視覚新論』をまず発表して人々をある程度彼の考えに慣らし、続いて彼が本当に言いたかった『人知原理論』を発表するという手順をとった。わたしの心は一つであり、分割することはできず、これ以上延長することもできず、形もない。ゆえに私の心は不滅であり、これは実体である。わたしの目の前の机もわたしの身体も世界すらもわたしが知覚する限りにおいて「わたしの心の中に存在する」のであって、事物は観念の束である[1]。彼は物質を否定し、感覚的な観念の原因は神であるとして、知覚する精神と神のみを実体と認めた。彼は聖職者であり、宗教的見地から魂の不滅と神の存在を結びつける必要があった。また、彼は物質を実体であると認めることは唯物論的無神論に結びつくと考えたのである。
バークリーは抽象観念の存在を否定する[2]。抽象観念とは、具体的な観念、例えば目の前の机やパソコンから抽出された机一般の観念やパソコン一般の観念である。このような抽象観念の起源はプラトンにまで遡るが、その存在を肯定する立場(イデア論など)と否定する立場(唯名論など)とに分かれる。
数学
またニュートンの流率法(微積分学)を厳密な数学ではないとしてしりぞけた。分数
この項目は、学者に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(PJ:人物伝/P:教育)。
固有名詞の分類
キリスト教神学者 |
ナジアンゾスのグレゴリオス ジョージ・バークリー ベルゲ・フッレ マティアス・フラキウス・イリリクス アリスター・マクグラス |
聖公会の主教 |
トマス・ケン ジョージ・バークリー ヒュー・ジェームス・フォス ソールズベリー主教 デズモンド・ムピロ・ツツ |
アイルランドの哲学者 |
ジョージ・バークリー ロバート・ボイル エドマンド・バーク |
- ジョージ・バークリーのページへのリンク