ジャグリングの歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 19:50 UTC 版)
ジャグリングの記録として最も古いものは、紀元前2000年頃の古代エジプトの王墓の壁画である。それには女性らしき人物が複数の球を空中に投げ上げている様子が描かれている。ほかにも紀元前1000年頃のヒッタイトや中国の殷朝、紀元前500年頃のギリシャに記録が残っている。19世紀頃から、欧米では劇場でジャグリングのパフォーマンスが行われるようになり、次第に文化として認知されるようになっていった。 日本には、奈良時代に中国から伝わったと考えられている。日本の伝承遊びであるお手玉については、聖徳太子が遊んだとされる「石名取玉(ひとなとりだま)」「火取水取玉(ひとりみずとりだま)」という水晶の玉が残っている。これらは東京国立博物館に保存されている。江戸時代、正徳2年(1712年)成立の『和漢三才図会』には、「弄丸」として記載が見られ、鎌などを投げている絵図が見られる。この弄丸の単語自体は、10世紀の『和名類聚抄』巻四・射撃部「雑芸類」にも記述がみられる(説明によれば、中国由来とある)。
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