シーズンの終わり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/22 16:12 UTC 版)
オーストリアグランプリと次戦のイタリアグランプリの間に、チームはノンタイトル戦のオウルトン・パーク・インターナショナル・ゴールドカップに参加するためイギリスに戻った。マーチに不満を抱いていたティレルチームは、ティレル・001を秘密裏に製作していたが、これはオウルトン・パークでのレースでスチュワートのドライブで公開された。セベールはエントリーしなかった。ハーネの法的措置のためワークスチームはエントリーできず、1970年のヨーロッパでのF1レースにマーチは初めて欠場することとなった。 スチュワートとセベールはイタリアグランプリで再びマーチ・701をドライブしたが、世界チャンピオンであるスチュワートにとってマーチをドライブするのは最後となった。それにもかかわらず、スチュワートは予選4位でグリッドの2列目からスタートし、決勝では2位となった。セベールは予選11位からスタートし決勝では6位となった。エイモンは7位となった。ピーターソンとシフェールはともにエンジントラブルでリタイアした。 北米での終盤3戦、第11戦カナダグランプリはモントランブラン・サーキットで行われた。セベールは予選4位となったが、チームメイトのスチュワートは新車のティレル・001に乗ってポールポジションを獲得した。エイモンは予選6位であった。もう一台のワークスマシンをドライブするシフェールは予選14位、ピーターソンは16位となった。決勝ではエイモンが3位となったが、これはフォードエンジン搭載マシンの最上位であった。しかしながら1-2を達成したフェラーリからは半周の差を付けられた。701にとっては世界選手権における最後の表彰台となった。エイモンは続くアメリカ、メキシコでもポイントを獲得したが、他の701勢はポイントを獲得することができなかった。 最終戦を終え、ワークスとティレルのマーチ・701は合計48の世界選手権ポイントを獲得した。これによってマーチはコンストラクターとしてのデビューシーズンでランキング3位となった。ドライバーズランキングではスチュワートが5位になったが、彼が獲得した25ポイントは全てマーチによる物であった。エイモンは23ポイントで8位、アンドレッティはスペイングランプリでの3位で獲得した4ポイントで16位となった。セルボ=ギャバンは2戦しか走っていないにもかかわらず、セベールを上回った。彼はスペインで5位となって2ポイントを獲得し、セベールはイタリアでの1ポイントしか獲得できなかった。セルボ=ギャバンは21位、セベールは22位でシーズンを終えた。シフェールとピーターソンはチャンピオンシップポイントを獲得できなかったのでランキング外となった。シーズン終了後、ワークスマシンはいずれも売却された。701/1はトム・ウィートクロフトに、シフェールは701/5を購入することが許され、チームの軽量スペアマシンはフランク・ウィリアムズに売却された。
※この「シーズンの終わり」の解説は、「マーチ・701」の解説の一部です。
「シーズンの終わり」を含む「マーチ・701」の記事については、「マーチ・701」の概要を参照ください。
- シーズンの終わりのページへのリンク