シージラフ50/150
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 14:31 UTC 版)
「GIRAFFE (レーダー)」の記事における「シージラフ50/150」の解説
ジラフ75を元にした艦載版として開発されたのがシージラフ50とされ、パルス圧縮の技術を導入して距離分解能を向上させている。精度は角度0.3度・距離25メートルで、レーダー反射断面積0.1平方メートルのシースキマーを距離18-19キロメートルで探知可能とされている。またアンテナビーム1本の基本型のほか、ビーム3本を形成できるようにアンテナの設計を変更したシージラフ50HC(high coverage)も開発された。これはシースキマー型の対艦ミサイルが終末航程で行う急降下に対応するための措置で、仰角80度までカバーできるようになっている。 まず1979年にバーレーン海軍からの発注があり、シージラフ50をアハマド・アル・ファテフ級ミサイル艇(チェコ語版)(リュールセンTNC-45型)、50HCをアル・マナマ級コルベット(FPB-62型)に搭載した。またスウェーデン海軍もシージラフ50HCをPS-75として採用し、1980年代にノーショーピング級魚雷艇をミサイル艇として改装する際に搭載した。 また探知可能距離を150キロメートル級に延伸するとともに、アンテナビームを4本に増やしたシージラフ150HCも開発された。レーダー反射断面積0.1平方メートルのシースキマーを距離27キロメートルで探知可能とされている。またXバンドのマグネトロンと切り替えて使用する機能を付加可能であり、スウェーデン海軍ではPS-76として採用されて、イェーテボリ級コルベットで搭載された。 シージラフ50シージラフ150HC周波数Cバンド ビーム幅2.1度 1.8度 ピーク出力15 kW 60 kW ゲイン29 dB 30 dB パルス幅3.2 or 6.4マイクロ秒(0.3マイクロ秒にパルス圧縮)※射撃指揮用として0.2マイクロ秒も使用可能 精度測距: 25 m測角: 0.3度 n/a 分解能測距: 45 m測角: 1.7度 シージラフ150HCのアンテナ 前方からの写真 後方からの写真
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