シンフォニック・ファンタジース:スクウェア・エニックスの音楽
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/10/30 04:29 UTC 版)
「シンフォニックゲームミュージックコンサート」の記事における「シンフォニック・ファンタジース:スクウェア・エニックスの音楽」の解説
2008年の2月にトーマス・ベッカーがシンフォニックゲームミュージックコンサートをケルンで続ける考えを表明した。その企画はウィンフリード・フェッヒナーがゲーム音楽コンサートの『Symphonic Fantasies - music from Square Enix』(シンフォニック・ファンタジース)を発表した後、現実のものとなり、2009年9月12日にケルンのフィルハーモニックホールで行われた。コンサートのチケットがすぐに完売になったため、オーバーハウゼンのケーニグ・ピルゼナー・アリーナで2009年9月11日に再演することが決定された。コンサートはWDR4というラジオ局によって生放送されたことに加えて、インターネットのライブ・ストリーミングにて初めて世界中の観客に届けられた。コンサートの収録音源はWDRスタジオで編集され、アビー・ロード・スタジオでマスタリングされた後、日本では2010年9月15日にスクウェア・エニックス、ドイツでは2010年9月17日にユニバーサルミュージックのデッカ・レコードから発売された。CDは2010年9月のドイツのクラシック・チャートにおいて13位を獲得した。 シンフォニック・ファンタジースはスクウェア・エニックスのゲームの音楽を中心に、ファイナルファンタジー、聖剣伝説2、クロノ・トリガー、クロノ・クロスとキングダムハーツ の楽曲を最大18分の組曲 という形で演奏する、交響楽の楽章にならったものとなった。この斬新なアプローチは、ゲーム音楽のアレンジをもっと創造的にしたいというベッカーの意図から生まれた。選曲は作曲家の好みを重視し、原曲と様々なアレンジを細かに分析した後、 クラシック愛好家にも、初心者にも楽しい体験を提供出来るようコンサートプログラムと楽曲が構成された。 コンサートの雰囲気を演出するために一曲目に演奏されたのはジョネ・ヴァルトネンのオリジナル曲『Fanfare overture』であった。ニコラス・ウィレンの指揮でケルンWDRラジオ管弦楽団が演奏したそのファンファーレの初期の録音はシンフォニック・ファンタジースの正式ウェブサイトでリリースされた。コンサートのリハーサルには、これまでゲームミュージックコンサートよりも長く、2週間という期間が設けられた。
※この「シンフォニック・ファンタジース:スクウェア・エニックスの音楽」の解説は、「シンフォニックゲームミュージックコンサート」の解説の一部です。
「シンフォニック・ファンタジース:スクウェア・エニックスの音楽」を含む「シンフォニックゲームミュージックコンサート」の記事については、「シンフォニックゲームミュージックコンサート」の概要を参照ください。
- シンフォニック・ファンタジース:スクウェア・エニックスの音楽のページへのリンク