シャドウRAM
別名:シャドーRAM,シャドウメモリ
【英】Shadow RAM
シャドウRAMとは、ROM(Read Only Memory)に記録されているBIOSのデータをRAM(Random Access Memory)にコピーして、RAMにコピーしたデータをROMの代わりとして読み出す手法のことである。
ROMは、電源を供給されない状態でもデータが失われないという特性をもっているため、コンピュータの起動に必要なBIOSの記録などに用いられている。しかし一般にROMはRAMなどに比べるとアクセス速度が遅い。そこで、ROMに保存されたBIOSのデータをいったんRAMへ転送してから、RAMにコピーされたBIOSを読み出すという手続きを経ることによって、コンピュータの起動速度を向上させている。
シャドウRAM
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/29 15:02 UTC 版)
「Random Access Memory」の記事における「シャドウRAM」の解説
ROMの内容をRAMにコピーしてアクセス時間を短縮することがある(ROMは一般に低速である)。コンピュータの電源投入時、メモリを初期化した後、ROMの配置されていたアドレス範囲をコピーしたRAMに切り替える。これをシャドウRAMと呼ぶ。これは組み込みシステムでもよく行われる技法である。 典型例として、パーソナルコンピュータのBIOSがあり、ファームウェアのなんらかのオプション設定でBIOSをシャドウRAMにコピーして使うことができる(システム内の他のROMをRAMにコピーして使うオプションもある)。それによって性能向上する場合もあるし、非互換問題が発生する場合もある。例えば、ある種のハードウェアはシャドウRAMが使われているとオペレーティングシステムにアクセスできない。また、ブート後は全くBIOSを使わないシステムなら、性能は向上しない。当然ながらシャドウRAMを使うと、主記憶の空き容量が少なくなる。
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