サレルノ - レッジョ・カラブリア区間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 05:41 UTC 版)
「アウトストラーダ A2」の記事における「サレルノ - レッジョ・カラブリア区間」の解説
元A3サレルノ-レッジョ・カラブリアの元の経路延伸は442.92 kmである。サレルノ県、ポテンツァ県、コゼンツァ県、カタンツァーロ県、ヴィボ・ヴァレンツィア県、レッジョ・カラブリア県を通り、RA4を経由して国道106号につながっている。 山岳地帯を多く通るため、経路が曲がりくねったアウトストラーダである。この区間の50パーセントはルカニア・アペニン山脈とカラブリア・アペニン山脈を通っている。 トンネルが190、橋および高架橋が480ある。全行程約443 kmのうち、125 kmがトンネルであり、97 kmが橋および高架橋である。長さ1000 m以上のトンネルが35箇所あり、長さ300 m以上の橋・高架橋が70箇所ある。 この区間の始点はA3 ナポリ-サレルノからみちなりでつながって始まっており、フィシャーノ - サレルノ区間と合流する。 合流した後は、片側3車線および、緊急車線の構成であり、トンネルと高架橋をともない、ポンテカニャーノ(サレルノ環状線の終点)、バッティパーリア、エーボリ、カンパーニャ、コントゥルシ・テルメ、シチニャーノ・デッリ・アルブルニ(ポテンツァへの接続)、ポッラ、アーテナ・ルカーナ、サーラ・コンシリーナ、パドゥーラ、といった出入口を進む。 シチニャーノ・デッリ・アルブルニ出入口を過ぎると、片側2車線および、緊急車線の構成になる。このうちいくつかの近代化されていない区間には、緊急車線がない区間もある。そして、123.4 km地点のペンナローネI世高架橋の手前でバジリカータ州に入る。 バジリカータ州を通る短い区間のなかで、このアウトストラーダは、ルカニア・アペニン山脈国立公園とポッリーノ国立公園を通過する。 ラウリーア北出入口とラウリーア南出入口の間にセッラ・ロトンダトンネルがある。このトンネルは長さが3.8 kmあり、南イタリアでは最長のトンネルである。 このアウトストラーダはカラブリア州の主要幹線である。イオニア海側の幹線道路である国道106号イオニカ(E90号線)とも、横断道路を介して接続している。主な横断道路は以下である。 フィルモ/シーバリ/サラチェーナ出入口:国道534号(A2-シーバリ):至シーバリ平野 レンデ/コゼンツァ北出入口:国道107号シラーナ・クロトネーゼ(パオラ-クロトーネ):至クロトーネ ラメツィア・テルメ/カタンツァーロ出入口:国道280号デイ・ドゥエ・マーリ(ラメツィア-カタンツァーロ):至カタンツァーロ ロザルノ出入口:国道682号イオニオ-ティッレーノ(ロザルノ-ジョイオーザ):至レッジョ・カラブリアのイオニア海側 フォッシーノトンネルを抜けるとカラブリア州に入る。ライーノ・ボルゴとライーノ・カステッロの間にイタリア高架橋がある。この高架橋は高さが260 mあり、イタリアでは最も高く、欧州では2番目に高い。 モルマンノ出入口を超え、カンポテネーゼ出入口を過ぎたところに、このアウトストラーダの標高最高地点(1016 m)がある(カンポテネーゼ峠)。 コゼンツァ出入口を過ぎて、アルティーリアに向けていくつかの山を越える。高度636 mのピアノ・ラーゴ峠を通過し、ロリアーノ出入口ののちアルティーリアに到達する。ここには、1970年代初頭に造られたまま、近代化されておらず、欧州規定に準拠していない不浸透性の道路がある。アルティーリアに到着すると近代化された区間が始まる。その部分はティレニア海に沿ってピッツォ・カーラブロまで走り、ヴィボ・ヴァレンツィア出入口から内陸に戻る。 続いて、ロザルノおよびジョイア・タウロ平原の沿岸部を通り、最後はバニャーラ・カーラブラ、シッラ、ヴィッラ・サン・ジョヴァンニ(ここからシチリア島へのフェリーがつながる)で終わる。そこからはA2 レッジョ・カラブリア分岐路としてレッジョ・カラブリアに向かい、レッジョ・カラブリア環状線に至る。
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