サザエ亜属 Batillusとは? わかりやすく解説

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サザエ亜属 Batillus

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/03 01:38 UTC 版)

リュウテン属」の記事における「サザエ亜属 Batillus」の解説

サザエ亜属Batillus)のタイプ種サザエ螺旋状のウネ小さく立つ顆粒のある特徴とする。従来サザエ1種のみが知られていたが、1995年以降2種追加され、現在は次の3種知られるナンカイサザエ分布は、東シナ海付近空白地帯挟んでサザエのそれと大きく隔たっているが、化石沖縄からも出ている。サザエナンカイサザエ化石鮮新世以降から出現するが、両種はより古い時代中新世鮮新世)の本州-沖縄から出土するムカシサザエ Turbo (Batillus) priscus Ozawa et Tomida, 1996絶滅種)を共通の祖先として鮮新世種分化したと推定されている(小澤冨田1996)。 サザエ栄螺Turbo sazae Fukuda, 2017北海道南部九州朝鮮半島鮮新世以降から化石出現し現在に至る。個体によってが非常によく発達しには明瞭な螺旋状のウネがある。 ナンカイサザエ南海~、Turbo (Battilus) cornutus Lightfoot, 1786) 現在は中国大陸沿岸台湾一部生息するが、鮮新世更新世化石沖縄からも出土する従来サザエ混同され1995年サザエとは分けられ新種として記載されたが、中国産のものがTurbo cornutusであることが判明したサザエ極めて近縁で大変良く似ているが、ナンカイサザエは成貝でも殻高が7-8cm程度とやや小型なこと、殻の発達が弱いこと、肋が細かく数が多いこと、表面ウネ弱く微小突起発達も弱いことなどで区別される日本では小型サザエがしばしば「姫サザエ」という流通名で売られるが、本種もサザエより小型であることから、輸入されたものが同名売られることがある。 ムカシサザエ(昔~、Turbo (Batillus) priscus Ozawa et Tomida, 1996中新世鮮新世にかけて日本周辺生息していた。上記現生2種の共通の祖先推定される化石種で、殻のサザエほどには発達せず、ウネも弱いなど、2種中間的な形質を示す。

※この「サザエ亜属 Batillus」の解説は、「リュウテン属」の解説の一部です。
「サザエ亜属 Batillus」を含む「リュウテン属」の記事については、「リュウテン属」の概要を参照ください。

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