サウンドと評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 18:47 UTC 版)
「bloodthirsty butchers」の記事における「サウンドと評価」の解説
バンド初期はノイジーでカオティックなギターサウンドが特徴で、「SHE'S BREAK」、「korekara dohshiyo」などDinosaur Jr.やSonic Youthを彷彿とさせる楽曲が顕著にみられる。 吉村の使用するチューニング・ギターのコードはオリジナルが殆どであるが、直感で作っているため本人ですら理解しきれておらず、再現するのは困難を極める。使用ギターはジャズマスター、テレキャスターなどシングルコイルのギターが多く、特に本人はジャズマスターを好んで使用していた。シングルコイル特有の繊細なクリーントーンと、ファズによる大音量に歪んだ音を使い分け、ブッチャーズ特有の「静と動」を表現していた。 ボーカリストとしては音程が不安定かつ線が細く、聞く人を選ぶこともあるが、日本語による抽象的な歌詞と相まってブッチャーズ特有の哀愁を生み出している。 射守矢の使用ベースはほぼ一貫してムスタングベースである。ムスタングベースを大音量に歪ませ、ルート音に加え3度や5度の音を加えたコード弾きやアルペジオを多用する。吉村曰く「ブッチャーズのバンド・サウンドにおいて中心に据えているのはベース。ギターはそこに乗っけただけっていう感じ」。 その唯一無二のサウンドのため、トリビュートアルバムが発売される際、多くのミュージシャンが再現するのに困ったという。 また向井秀徳(NUMBER GIRL、ZAZEN BOYS)は「私が大変昔から尊敬するバンド」としてあげている。BECKやRage Against the Machineからは指名されて共演。Fugaziのイアン・マッケイから「グレイトなバンドだ」と賞賛され、會田茂一(EL-MALO, FOE他)は「音楽的に大変尊敬している」と述べている。このように、国内外においてミュージシャン人気が高く、それを示すように早い時期にトリビュート盤がメジャー、インディーズからそれぞれ発売されている。また一部のアルバムは台湾でもリリースされている。 2013年、吉村秀樹の訃報を聞きつけたアーティストからは多くの追悼の声が寄せられた[信頼性要検証]。スペースシャワーTVは吉村への追悼の意を表して、同年5月31日に30分間の追悼番組『bloodthirsty butchers 吉村秀樹 追悼ミュージックビデオ集』を放送した。
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