コート・ド・ニュイ
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コート・ド・ニュイ(Côtes de Nuits)は、フランス東部、ブルゴーニュ地域圏コート=ドール県のほぼ中央部から南部にかけて広がるワイン産地である。日本では略してニュイ地区と呼ばれることが多い。
県庁所在地ディジョン市に南接するマルサネからニュイ・サン・ジョルジュまでの、長さ約20キロ、幅は数百メートルから1キロ程度の範囲で、ロマネ・コンティやシャンベルタンなど、「世界で最も偉大な」赤ワインの産地として知られている。白ワインも赤ワインの数分の一程度の量ではあるが、優れたものがある。地区北端のマルサネではロゼも作られるが、これはごく平凡な味わいのものである。それぞれの村や畑が独自のAOCを持つため、地区全体のAOCはないが、次に述べるAOCコート・ド・ニュイ・ヴィラージュというAOCがある。
AOCコート・ド・ニュイ・ヴィラージュCôtes de Nuits Villages
ニュイ地区の、独自の北部と南部5村でつくられるワイン。村名AOC格付け。8割以上が赤である。
関連項目
コート・ド・ニュイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/04 22:34 UTC 版)
「ブルゴーニュのブドウ畑のクリマ」の記事における「コート・ド・ニュイ」の解説
詳細は「コート・ド・ニュイ」を参照 コート・ド・ニュイは、ディジョンのすぐ南に細長く広がる地域で、中心的な都市はニュイ=サン=ジョルジュである。この町には同名のAOCであるニュイ=サン=ジョルジュAOCがある。このワインはプルミエクリュ(Premier cru, 一級)でグランクリュ(Grand cru, 特級)を含まないが、グランクリュに匹敵しうるものを含むと評価する専門家もいる(なお、ブルゴーニュの場合、生産されるワインだけでなく、ブドウ畑にもグランクリュやプルミエクリュの区分がある。これは他の地域に見られない格付けだという)。 コート・ド・ニュイにはグランクリュそのものも多く、ブルゴーニュのグランクリュの6割、赤ワインに至ってはコルトン以外のグランクリュが全てコート・ド・ニュイにあり、シャンベルタンを擁するジュヴレ=シャンベルタンから、ロマネ・コンティを擁するヴォーヌ=ロマネに至る10kmほどの距離には、グランクリュのブドウ畑が多く存在する。 なお、シャンベルタンは、ナポレオン・ボナパルトが愛飲していたことで知られる。ジュヴレ=シャンベルタン村には、シャンベルタン以外にも8つの特級畑がある。そのうち、シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ(フランス語版)を生み出すクロ・ド・ベーズの畑は、西暦7世紀に遡るブルゴーニュ最古のブドウ畑と位置づけられている。 また、ロマネ・コンティは最大級の賛辞を贈られてきたワインだが、その畑はわずか1.8 haにすぎず、その希少性から非常に高価なため、語る人の多さに比べて実際に飲んだ人の少ないワインなどと言われることもある。それらのグランクリュの畑が並ぶ沿道は「グランクリュ街道(フランス語版)」と呼ばれている。 また、コート・ド・ニュイに含まれるヴージョは、グランクリュのクロ・ド・ヴージョ(フランス語版)を擁し、その城館(シャトー・デュ・クロ・ド・ヴージョ(フランス語版))では、前出の生産者・愛好者の団体である「利き酒騎士団」の叙任式が1年に17回行われている。 ニュイ=サン=ジョルジュと周辺景観 ロマネ・コンティのブドウ畑 黄金に色づく秋のジュヴレ=シャンベルタン クロ・ド・ヴージョとその城館
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