コースターブレーキ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/09 08:16 UTC 版)
「ブレーキ (自転車)」の記事における「コースターブレーキ」の解説
ペダルを逆回転させることにより作動させる。ブレーキレバーやワイヤが不要なためハンドル周りがすっきりする、握力の弱い子供でも制動力が得られる、長いワイヤを経由しないため応答がよいといった長所がある一方、微妙な制動力のコントロールが難しく、外装変速機との両立も困難なためにスポーツ走行には適さないうえ、定期的なハブの分解メンテナンスを必要とする欠点がある。 アメリカやオランダの伝統的な自転車では後輪ブレーキとして広く普及しており、そのためにビーチクルーザーの後輪ブレーキはこの形式が多い。手で漕ぐハンドサイクルでも、操作上有効なブレーキとなっている。日本では古い時代の実用車の一部、子供車の一部およびワイヤを排して外観をすっきりさせたいピスト風ファッションサイクルに採用されるのみである。日本では現状これを採用した自転車がきわめて稀であることもあり、駆動力を掛けないフリー走行中に、こぎ始め位置の調整などのため無意識にペダルを逆回転させている運転者も多いが、それをコースターブレーキ採用車でやってしまうと不意に後輪にブレーキが掛かり度合によってはロックするなど危険である。 コースターブレーキは後輪のハブと不可分に一体化しているため日本工業規格では自転車用ハブの規格内にコースターハブとして含まれている。一般的なコースターハブにはハブとしての機能とブレーキとしての機能およびフリーホイールと同様の目的で噛み合い式クラッチ機構が組み込まれている。 このブレーキの内部からブレーキシューを除去し、ブレーキとしての機能を喪失させた物が、BMXフリースタイルで使われるフリーコースターハブの原型である。 さらに内装変速機の機能を併せ持つ製品も存在するが、これは日本国内では使われているとはあまり言えない。ブレーキ部分の構造も特殊なものが多い。
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