コンピュータネットワークのマルチパス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 15:25 UTC 版)
「マルチパス」の記事における「コンピュータネットワークのマルチパス」の解説
インターネット通信のマルチパスは、さまざまなレイヤー(ネットワークの層)のレベルやさまざまな手法で行うことができる。たとえばTCPレベルで行う方法、複数のルータを使う方法、複数の回線業者に同時接続できるルータを使う方法、複数のネットワークカードを1台のPCにさす方法などがある。 マルチパスTCP TCPを使ったマルチパス技術は特に「マルチパスTCP」(en:Multipath TCP、略語MPTCP)という。 2013年1月、IETFは、RFC 6824でマルチパスに関する仕様を実験標準として公開した。そしてそれは2020年3月にRFC8684のMultipath TCP v1 specificationに変更された。 次のOSやシステムなどではすでに実装されている。 Linuxカーネル (ルーヴァン・カトリック大学の有志によるリファレンス実装) FreeBSD (IPv4のみ。スウィンバーン工科大学によるもの) F5 Networks BIG-IP LTM Citrix Netscaler iOS 7(Apple社。2013年9月~。Multipath TCPに取り組んだOSとしては一番手。このバージョン以降なら、どのアプリケーションもマルチパスTCPを使える状態となっている) Mac OS X 10.10(Apple社。2014年~) Alcatel-LucentはMPTCP proxy version 0.9のソースコードを2012年10月に公開。 詳細はマルチパスTCP(英語版) 複数のルータを設置する方法 センタと複数の拠点を持つネットワークで、センタに複数のルータを設置することでマルチパスを実現し、トラフィックを分散させる技術。センタ拠点間の通信経路をスタティックに制御できる。 複数の回線に並行接続できるルータを使用する方法 一部のルータでは、複数の光回線に同時接続することでマルチパスを実現できる。
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