コンピュータネットワークのラグ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 07:21 UTC 版)
「ラグ」の記事における「コンピュータネットワークのラグ」の解説
コンピュータネットワークでデータを送受信する際にパケットとしてやり取りをするが、パケットが受信側のコンピュータに届くまでの間には必ず時間差、つまりタイムラグが発生する。良好な環境同士であれば小さなタイムラグしか発生しないが、通信回線の伝達速度やコンピュータ間の距離によっては大きな時間差が発生する場合がある。特に他の国のコンピュータとやり取りをすると顕著である。この原因は、電気回路、コンピュータ内部と同じように、電流の速度、コンデンサ・コイルなどによる信号の蓄積・ズレ、バッファメモリなどによる蓄積交換の方式などによる。特に、往路と復路の通信速度が異なる経路を利用している場合や、往路または復路が輻輳しやすい経路を利用している場合には、往路と復路の遅延の差が激しくなることがある。また、コンピュータネットワークのそれぞれの計算機の時刻が同期しているとは限らないため、往路、復路の遅延の測定が困難で、どの経路を選択すると遅延が少ないかを決定することが難しい場合がある。
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