コミュニティによる改良
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 00:19 UTC 版)
「OpenJDK」の記事における「コミュニティによる改良」の解説
2007年11月5日、レッドハットはサンとの合意を発表し、Sun Contributor Agreement(サンによるフリーかつオープンソースのソフトウェアプロジェクトにレッドハットの全技術者が参加するという契約)と OpenJDK Community Technology Compatibility Kit (TCK) License Agreement(OpenJDKに基づいたプロジェクトが Java SE 6 仕様に準拠していることを確認するテストスイートへのアクセス権を与える契約)に署名した。 また2007年11月、Porters Group が結成され、OpenJDKを異なるプロセッサアーキテクチャやオペレーティングシステムに移植する作業を開始。BSD系への移植プロジェクトは Kurt Miller と Greg Lewis が主導し、Mac OS X への移植プロジェクト SoyLatte は Landon Fuller が主導した。2008年1月、彼らは Porters Group 経由でOpenJDKへの参加に関心を示し、メーリングリストで議論を開始した。他に Bryan Varner 率いるHaikuへのJava移植チームも結成された。 2007年12月、サンはOpenJDKのバージョン管理をTeamWareからMercurialに移行させ、オープンソースコミュニティへのリリース工程を進めた。 OpenJDKでは寄贈コードを受け入れる際にかなり厳密な手続きをとっていた。寄贈コードは必ず別のOpenJDKコミッターがレビューし、寄贈者は Sun/Oracle Contributor Agreement (SCA/OCA) に合意しなければならない。さらにバグが修正されていることを示すためにjtreg(英語版)テストも行うのが好ましい。2008年9月まで、外部から提供されたパッチをコードベースにコミットするのはサンの技術者のみが行っていて、かなり対応が遅かった。その後改善され、単純なパッチやOpenJDK 7からOpenJDK 6へのバックポートは数時間でコミットされるようになった。
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