グループ再編へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 16:29 UTC 版)
株式問題と並行して、2004年11月に西武鉄道とコクドは共同で「西武グループ経営改革委員会」を発足させ、2005年1月にはコクドの事業部門と西武鉄道などを新設する持株会社の傘下に入れるなどのグループ再構築を発表した。また、旧経営陣は退任し、メインバンクであるみずほコーポレート銀行(旧・第一勧業銀行)副頭取で西武グループ発足後に西武鉄道の代表取締役社長となる後藤高志らが迎えられた。 再編スキームとして、 11月にNWコーポレーションを設立し、コクドは株式交換によって子会社となる(NW社の株主は堤義明を筆頭とする旧コクドの株主)。 2006年1月31日にコクドはサーベラスや日興プリンシパル・インベストメンツなどからの第三者割当増資を受け、NWコーポレーションが筆頭株主では無くなる。また、西武建設が保有していた西武鉄道株式をミレニアムリテイリング、京浜急行電鉄などに売却し、160億円余りの資金調達を行う。 2月1日にコクドがプリンスホテルと合併。 2月2日に西武鉄道はプリンスホテルと株式交換を行いプリンスホテルの完全子会社となる。 2月3日、プリンスホテルが株式移転を行い西武ホールディングスとなる。 3月27日に西武ホールディングス内でホテル・レジャー事業はプリンスホテルへ会社分割・継承を行い、従来の西武鉄道グループ会社の一部は西武ホールディングス子会社として資本構成を再構築する。 資本再構成によって、西武鉄道は鉄道事業主体の普遍的な民営鉄道会社となり、西武グループの再編が完了した。 西武鉄道株式については有価証券報告書の虚偽記載が上場廃止の理由であったため、2004年度内のジャスダック上場を目指していたが、年度内上場はスケジュール的に難しく、コンプライアンス体制強化後の上場を目指すことになった。2006年のグループ再編後は株式移転により西武ホールディングスの子会社となっているが、同社株主には上場廃止前と同等に西武鉄道の株主優待乗車証などが謹呈されている。そして2014年4月23日に西武ホールディングスとして東京証券取引所第1部へ上場した。
※この「グループ再編へ」の解説は、「西武鉄道」の解説の一部です。
「グループ再編へ」を含む「西武鉄道」の記事については、「西武鉄道」の概要を参照ください。
- グループ再編へのページへのリンク