グリペンDemo
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 16:54 UTC 版)
「サーブ 39 グリペン」の記事における「グリペンDemo」の解説
グリペンNGの先行試験機。複座型をベースに2008年4月23日にロールアウト、同5月27日に初飛行した。エンジンがRM12からF414G(アフターバーナー推力22,000 lbf(98 kN))になり、空対空形態でM1.2の超音速巡航を達成した。レーダーをPS-05/AからSELEXガリレオ・アヴィオニカのES-05レイブンAESAにレーダー換装。エリクソン社製機上多機能自衛アビオニクス(MIDAS)がレーダーと組み合わされている。さらに主脚を再設計し、格納位置を胴体部分から主翼付け根部分に移動させる事でエアフレームを流用したまま燃料搭載量が40%(2,400 lbs (1,000 kg))増加し空対空形態での戦闘行動半径が1,300 km(30分間の戦闘を含む)になった。ノーズギアも2輪から大型単輪に変わり、滑走路に設置する非常用停止ケーブルが使えるようになった。また、主脚の格納方式の変更に伴い、胴体下のハードポイント数が胴体中央1個から胴体左右2個に増加し兵装搭載量が13 %増加。最大離陸重量が18 %増加して16,500 kgになった。主翼 – 胴体フレームは主翼途中の内側パイロンまで延長され、そこで外翼と繋がるようになった。胴体の膨らみも僅かに変更され燃料タンク容量を少し増やしている。これらの機体再設計で搭載荷重が増えたにもかかわらず、空虚重量を減らすことに成功した。
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