クロスプラットフォームのアプリケーションプログラムの例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/24 00:32 UTC 版)
「クロスプラットフォーム」の記事における「クロスプラットフォームのアプリケーションプログラムの例」の解説
具体的には次のようなものがある。 Emacs Smalltalk 環境 Java アプリケーション XUL アプリケーション Presto アプリケーション 実際のところ、いちいち挙げるまでもなく、Unix系の各システムについて、近年しばしば見られるように、ディストリビューション毎などに「別のプラットフォーム」とみなすようであれば(その是非はともかくとして(というより問題のほうが多いが))、無数にあるUnix系のプログラムの相当数が、そのままでは難しくても恐らく少々の手直しで、無数にあるUnix系の他のプラットフォームで動くであろう。そういう意味では、クロスプラットフォームのアプリケーションプログラムの例はいくらでも当然のごとく存在している。 クロスプラットフォームなプログラムは、表面上はどのオペレーティングシステム上でも全くほぼ同じように動作するが、場合によってはオペレーティングシステム側とのやり取りを行う部分は、それぞれのOSの機能に応じて最適化がなされていて、一方のオペレーティングシステムで動いていたものを、そのまま他のオペレーティングシステムに持っていっても動作しない場合がある。そのため一部のプログラムでは、各オペレーティングシステム専用のコードをどのオペレーティングシステム向けのパッケージにも含ませていることがある。また、保存された設定などの一部データは、他のオペレーティングシステムに移植しても正常に動作することがある。例えば、Mozilla Thunderbird のメールデータや設定などのプロファイルを別のプラットフォームへ持っていけば、新たなプラットフォーム上で引き続き利用できる。 Java の実行環境は Windowsや macOS、Linux や UNIX、携帯電話などに存在するため、Java バイトコードできたアプリケーションはこれらのプラットフォーム上で同じように利用できる。 モジラ・ファウンデーションがオープンソースで開発しているインターネットアプリケーション群も複数のオペレーティングシステムに提供されている。Mozilla は単なるブラウザやメールクライアントなどのアプリケーションという位置だけではなく、それらアプリケーション上で動作する共通のプログラムを扱える。例としては Firefox の拡張機能(エクステンション、アドオン)にFTPクライアントの機能を持たせる FireFTP というものがある。これを用いれば Firefox からFTPを利用できる。つまり、Firefox がインストールできる異なったOSで、同様の機能のソフトを利用できるということである。 Opera のケースでは、オペレーティングシステム環境に依存せず異なる環境へ移植可能で軽量なプログラムコードを用いているため、デスクトップ環境のみならず、容量の少ない携帯電話や家庭用ゲーム機にもブラウザ機能を移植するケースが存在する。 さらに、ダイナミックHTMLを活用したリッチインターネットアプリケーションが既に広く利用されており、ウェブブラウザもクロスプラットフォーム環境である。
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