クロスプレイの判定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/17 05:34 UTC 版)
クロスプレイはどの塁でも起こりうるプレイであり、野手が走者に触球しようとするときには、走者もアウトを免れようと、激しく触塁する場合が多くなる。野手と走者が衝突した結果、野手がボールを落としたり、たとえボールを落とさなくても、手の上でジャッグルしたりした場合には、触球後にボールを確実に保持していないことになるため、走者はアウトにはならない。なお、野手が触球した後、どのくらい保持すればよいかは、審判員の判断による。 野手がボールを持たないときかまたはボールを処理する行為をしていないときに走路を妨げることは走塁妨害になる。例えば、まだボールを持っていない捕手が三塁―本塁間の塁線上や本塁の前に位置して送球を待ったり、まだ送球を受ける前から足を出したりして、得点しようとしている走者の走塁をブロックする行為は走塁妨害である。 一方、走者も送球を故意に妨げてはならない。得点しようとしている走者が送球を受けようとしている捕手のミットにめがけて体当たりやタックルを行なったり、ミットを蹴り上げるようなスライディングを行なったりする行為は、守備妨害である。クロスプレイ等の結果アウトになった、あるいは得点した直後の走者が野手の次のプレイを妨害した場合は、プレイの対象となっていた走者(プレイの対象の走者が判定しにくいときは、最も本塁に近い走者)がアウトになる。また、特に悪質な場合として、併殺が行われる状況で、先にアウトになった(なりそうな)走者が明らかに併殺を行うための守備を妨害した場合は、妨害を行った走者がアウトになるのはもちろん、打者走者もアウトになる。
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クロスプレイの判定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 06:57 UTC 版)
「コリジョンルール」も参照 走塁妨害の適用は、塁上でのクロスプレイにおいては審判員に高度な判定技術が要求される。とりわけ本塁上のクロスプレイは得点に直結するため、激しいプレイが起こりやすい。捕手が走者へ触球するまでの行為が、正当な守備行為か走塁妨害に該当するかを見極める判定技術は極めて高度である。 日本のアマチュア野球ではアマチュア野球内規を設けており、2008年、「オブストラクションの厳格適用」という項目を定めた。この中では、捕手または野手が、あらかじめ塁線上およびその延長線上の塁上に位置して(足または脚を置いて)送球を待つことを禁止し、違反した場合は厳格に走塁妨害を適用することとしている。さらに日本高等学校野球連盟では高校野球特別規則を定め、その中で走塁妨害に独自の解釈を採用して球の不保持時の捕手の立ち位置を規定している。 これらは、厳格に適用することで主として選手の怪我の防止を図っている。
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