クロザルとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > デジタル大辞泉 > クロザルの意味・解説 

くろ‐ざる【黒猿】

読み方:くろざる

オナガザル科哺乳類スラウェシ島にすみ、全身黒色で、大きさ体形ニホンザルに似る。


黒猴

読み方:クロザル(kurozaru)

オナガザル科サル


黒猴

読み方:クロザル(kurozaru)

オナガザル科サル

学名 Macaca niger


黒猿

読み方:クロザル(kurozaru)

オナガザル科サル

学名 Macaca niger


クロザル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/23 20:22 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
クロザル
クロザル Macaca nigra
保全状況評価[1][2]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))

ワシントン条約附属書II
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 霊長目 Primates
: オナガザル科 Cercopithecidae
亜科 : オナガザル亜科 Cercopithecinae
: ヒヒ族 Papionini
: マカク属 Macaca
: クロザル M. nigra
学名
Macaca nigra (Desmarest1822)[3]
和名
クロザル[3][4]
英名
Celebes crested macaque[3]
Crested macaque[4]

クロザル(黒猿、Macaca nigra)は、哺乳綱霊長目オナガザル科マカク属に分類されるサル

分布

インドネシア北スラウェシ州タンココ・バトゥアングス自然保護区周辺。

個体数はスラウェシ島で約4000 - 6000頭である。[5]

形態

顔面の皮膚や体は黒く、頭部の冠毛は長い[3][4]。尾は短い[3][4]

生態

熱帯雨林に生息する[6]。50 - 97頭からなる[6]複雌複雄の群れで生活する[4]

昼行性で1日の大半を摂食とコミュニケーションに費やす。特に、歯を見せ、笑顔にも見える表情をすることで、相手に対して敵意がないことを示すことが特徴。

主にクワ科イチジク属ウルシ科イボモモノキ属(Dracontomelon)の果物を食べるがそれと同程度に無脊椎動物も食べ[7]、果物が入手しにくくなれば昆虫類、植物の芽や若葉、花を咲かせる植物の茎にも手を出す[8][6]オオコウモリ科コウモリ、森林性のヤモリカエルセキショクヤケイやクロエリヒタキ(Hypothymis azurea)といった鳥類の卵を襲う姿も観察されている[9][6]。またトウモロコシヤムイモキャッサバパパイヤバナナカカオといった作物を略奪する場合もある[10][6]

平均寿命は18年[6]。飼育下では、34年生存した記録がある[6]

天敵は、ヘビである。[11][要出典科学]

人間との関係

生息地では食用とされることもある[6]。生息地の破壊や狩猟などにより、生息数は減少している[1]。一方でモルッカ諸島のバカン島に移入された個体群は、害獣とみなされている[1]

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c Supriatna & Andayani (2008).
  2. ^ Appendices I, II and III valid from 26 November 2019. <https://cites.org/eng> (Accessed 30/03/2020)
  3. ^ a b c d e 岩本光雄 「サルの分類名(その1:マカク)」『霊長類研究』第1巻 1号、日本霊長類学会、1988年、45-54頁。
  4. ^ a b c d e 川本芳 「クロザル」『世界で一番美しいサルの図鑑』 京都大学霊長類研究所編、湯本貴和全体監修・濱田穰「アジア」監修、エクスナレッジ、2017年、102頁。
  5. ^ Selamatkan Yaki! article in Zoo News (Whitley Wildlife Conservation Trust newsletter), Issue 69, Autumn 2009, p. 16.
  6. ^ a b c d e f g h Bichell, R. (2011年). “ADW: Macaca nigra: Information”. Animal Diversity Web, Museum of Zoology, University of Michigan. 2020年3月30日閲覧。
  7. ^ O'Brien & Kinnaird (1997); Rosenbaum et al. (1998b); Riley (2007).
  8. ^ Riley (2007); Supriatna & Andayani (2008).
  9. ^ O'Brien & Kinnaird (1997).
  10. ^ Bynum, Kohlhaas & Pramono (1999); Rosenbaum et al. (1998a); Riley (2007).
  11. ^ 388回「顔は口ほどにものを言う!クロザル 」”. 2014年11月23日閲覧。[リンク切れ]

関連文献

英語:

関連項目



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「クロザル」の関連用語

クロザルのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



クロザルのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのクロザル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS