クリフトン・ローシー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/06/07 05:56 UTC 版)
「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の記事における「クリフトン・ローシー」の解説
Clifton Locey 「政令第一〇-二八九号」の施行を受けてダグニーがタッガート大陸横断鉄道を辞職した後、ダグニーに代わって業務副社長になった人物。ジェイムズ・タッガートの友人。47歳。 常に責任を回避しながら自分の職を確保することに努めている。エディー・ウィラーズから「利口で進歩的」な「ペットのアザラシ」と評される。 タッガート・トンネル付近で予定されていたレール交換をキャンセルする(理由は不明)。このキャンセルがコメット号を牽引するディーゼル機関車の脱線につながり、トンネル事故の遠因の一つになる。 チック・モリスンから遊説のための臨時列車を牽引するディーゼル機関車を要求された際、コロラド州ウィンストン駅に常備されていた予備のディーゼル機関車を差し出させる。ディーゼル機関車の故障が相次いでおり、排煙装置のないタッガート・トンネルに蒸気機関車で進入すれば乗客全員が窒息死しかねないため、トンネル入口のウィンストン駅に予備のディーゼル機関車を常備することが、ダグニーから厳命されていた。トンネル入口に常備されていた予備ディーゼル機関車をモリスンの遊説列車に差し出してしまったことも、トンネル事故の遠因の一つになった。 予備のディーゼル機関車をモリスンに差し出す理不尽な決定に、コロラド部門の監督長は辞職する。ローシーは後任の監督長に、ジェイムズ・タッガートがウェスリー・ムーチから押し付けられたデイヴ・ミッチャム(「世界発展の友」代表クロード・スラゲンホップの義弟)を押し込む。 キップ・チャルマーズが乗ったコメット号のディーゼル機関車がウィンストン駅の手前でレールの亀裂のために脱線し、チャルマーズがジェイムズに列車をすぐ動かすよう電報で脅迫した時、ジェイムズはローシーに電話を掛け、責任のすべてを押し付ける。 ジェイムズに責任を押し付けられたローシーは、本社に顔を出し、どのような結果になっても部下に責任を押し付けられるように、次の指令を作成する。 「ただちにチャルマーズ氏に機関車を提供せよ。安全に不必要な遅れなくコメットを送れ。任務を遂行できなければ、君を責任者として統一評議会にかける。クリフトン・ローシー」 この指令をコロラド部門監督長ミッチャムに電送した後、数時間は誰にも見つからないように姿を消す。 トンネル事故発生後は、“心臓に問題があるため面会謝絶”という医師の証明を盾に、出社を拒否する。
※この「クリフトン・ローシー」の解説は、「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の解説の一部です。
「クリフトン・ローシー」を含む「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の記事については、「肩をすくめるアトラスの登場人物一覧」の概要を参照ください。
- クリフトン・ローシーのページへのリンク