ギリシャのハルヴァ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 21:29 UTC 版)
胡麻ペーストのハルヴァは「八百屋のハルヴァ」と呼ばれ、バターが入っていないため四旬節に食べる。テッサロニキではこれを焼きリンゴに詰めることがある。 テッサリア州ファルサラはシロップに浸したセモリナとバターのハルヴァが有名であるが、ハルヴァ・ファルサロン(Halva Falsalon)という、固いカラメルのかかったコーンスターチのハルヴァも作られている。 セモリナ、オリーブ油、シロップ、ナッツで作るハルヴァス・シミグダレニオス(Halvas Simigdalenios)またはハルヴァス・ポリティコス(Halvas Politikos「イスタンブール生まれの人のハルヴァ」の意[要追加記述])という名のハルヴァは簡単に作れるため、急な来客をもてなすのに重宝する。また、このハルヴァを四旬節の前にくる「霊の土曜日(プシコサヴァタ Psychosavata)」に教会や墓地に持って行き、司祭の祝福を受けてから亡くなった親族を偲んで友人や隣人に分ける。 テッサロニキのアルーマニア人は、チーズ作りが盛んな春から夏にかけてミズィトラチーズ(Mizithra)と卵黄を火にかけて溶かし、砂糖、薄力粉、バターを加えた「羊飼いのハルヴァ」(ツォパニコス・ハルヴァス Tsopanikos Halvas)を作るが、これはエーゲ海東部のギリシャ人や小アジア出身のギリシャ人が作るフウスメリ(Housmeri)という菓子とも似ている。フウスメリは冬まで保存でき、来客があった際にはシロップを作ってかけてすすめる。
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