ギブスの自由エネルギーとは? わかりやすく解説

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ギブス‐の‐じゆうエネルギー〔‐ジイウ‐〕【ギブスの自由エネルギー】

読み方:ぎぶすのじゆうえねるぎー

熱力学的状態を表す量の一。物質または系のエンタルピーからその絶対温度エントロピーとの積を引いたもので表される一定の圧力の下では、化学反応などの系の自発的変化はギブスの自由エネルギーを最小とする方向向かい、その値が極小値をとるとき、系は平衡状態達する。熱力学ポテンシャル。→自由エネルギー


ギブズの自由エネルギー

(ギブスの自由エネルギー から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/29 21:36 UTC 版)

ギブズ自由エネルギー英語: Gibbs free energy)は、熱力学電気化学などで用いられる、等温等圧条件下で非膨張の仕事として取り出し可能なエネルギーを表す示量性状態量である。

解説

非膨張の仕事の例としては電池反応による電気的な仕事があり、ギブズ自由エネルギーの減少量は等温等圧条件下で系から取り出し可能な電気エネルギーを表す。なお、IUPACではギブズエネルギーGibbs energy)という名称の使用を勧告している[1]。 通常は記号 G で表される。

等温等圧条件下ではギブズ自由エネルギーは自発的に減少しようとする。即ち、Gの変化が負であれば化学反応は自発的に起こる。さらに、ギブズエネルギーが極小の一定値を取ることは系が平衡状態にあることに等しい。

これは、ヘルムホルツの自由エネルギーに関する

等温等積条件下ではヘルムホルツの自由エネルギーは自発的に減少しようとする。即ち、Fの変化が負であれば化学反応は自発的に起こる。さらに、ヘルムホルツの自由エネルギーが極小の一定値を取ることは系が平衡状態にあることに等しい。

と対応している。ウィラード・ギブズに由来する。

定義

エンタルピー H熱力学温度 Tエントロピー S として、ギブズエネルギーは



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