ガース大統領 / 近隣政府との確執
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「プントランドの歴史」の記事における「ガース大統領 / 近隣政府との確執」の解説
2014年1月8日に行われた2014年プントランド大統領選挙(英語版)により、ソマリアの首相でもあったアブディウェリ・ガースがプントランド第6代大統領に選ばれ、副大統領も選出された。経済学博士でもあったガースはプントランドを改善すると期待された。前大統領と1票差の当選だった。 ところがガース政権は官僚の腐敗が進み、ハイパーインフレを引き起こした。 2016年9月、数十人の兵士が給与未払いを理由にプントランド議会の敷地を占拠する事件が発生した。 2017年ソマリア大統領選挙では、2012年の選挙と同様に、大統領は議会投票で選出された。この時に採用された議席数は「4.5式」と呼ばれ、ダロッド、ハウィエ、ラハンウェイン、ディル(英語版)の主要4氏族にそれぞれ1、残りの少数氏族で0.5を割り当てるというものであった。ところがこの制度はプントランドでも批判が出て、2016年1月には数百人が抗議活動を起こした。ガース大統領もそれに賛同し、3月にはカナダのトロントで「例え国連事務総長の潘基文が来ても4.5式は受け入れない」と表明した。ところがその翌週にアメリカのワシントンDCでボイス・オブ・アメリカに対して「私は4.5式に賛成だが国民が反対している」と矛盾するコメントをしている。 2018年4月28日、プントランド支配下にあるガルカイヨ市内で軍人を目標にした自爆テロが発生。5人が死亡した。この事件に対して主にソマリア南部で活動してきたアル・シャバブが犯行声明を出している 。 西隣のソマリランドとの関係は悪化した。2018年5月にスール州のテュカラク(英語版)でプントランドとソマリランドの両軍が戦闘状態となり、ソマリランド軍が勝利した。両軍は軍備を増強した。2018年9月にガース大統領はサナーグ州のバハンで閣議を開いた。バハンもソマリランドとの帰属が争われている土地であり、この行動をソマリランドは批判した。
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