カルディラーダとは? わかりやすく解説

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カルディラーダ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/25 07:12 UTC 版)

カルディラーダ
種類 魚のシチュー
発祥地 ポルトガルガリシア
主な材料 魚肉ジャガイモ
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カルディラーダ

カルディラーダ(Caldeirada)は、様々な種類のジャガイモを他の具材とともに煮込んだシチューであり[1][2]ポルトガル料理、ガリシア料理である。「混ぜられる魚は町ごとに異なり、その町の漁師がどんな種類の魚を漁獲するかに依る」と言われている[3]

フランスブイヤベースギリシアのカカビア、スペインのサルスエラ、イタリアカッチュッコ等と似ている[4]

ある料理書では、「淡泊な魚と脂の乗った魚を半々に混ぜる」と書かれており、ハマグリムール貝等の貝類、またしばしばイカタコも用いられる[3]。このレシピでは、サバメカジキマグロ等の脂の乗った魚と、タラアンコウメルルーサヒラメコダラ等の淡泊な白身魚から2種類ずつに加え、エビ、殻付きのムール貝、イカ等が用いられる[3]

別の料理書では、典型的な取り合わせとして、アナゴカスザメスズキまたはタイホウボウイワシエイ、エビ、ハマグリを挙げている[1]

さらに別の料理書では、1人当たり11ポンドの魚介類に加え[1]、野菜(ジャガイモ、タマネギピーマントマト)、スパイス(食塩黒コショウベイリーフコリアンダーパセリパプリカ白コショウオレガノ)、更にその他の素材(ヴェルミチェッリオリーブ油オールスパイスポートワイン]、白ワインウイスキーまたはブランデー)を用いるとされている[1][3]。貝類が既に塩水を含んでいるため、食塩を加えないレシピもある[3]

この料理は、かつてポルトガルの植民地でもあったブラジルでも知られ、川魚とコリアンダーの香りの良いチャウダーとして説明される[5]

関連項目

  • シチューの一覧

出典

  1. ^ a b c d Ilí Lacerda, The Secrets of Portuguese Cookery (2009), p. 45.
  2. ^ María José Sevilla, Life and Food in the Basque Country (New Amsterdam Books, 1998), p. 66.
  3. ^ a b c d e Jean Anderson, Food of Portugal (HarperCollins, 1994), p. 112.
  4. ^ William Black, Al Dente: The Adventures of a Gastronome in Italy (Transworld, 2004), p. 63.
  5. ^ David Quammen, The Song of the Dodo: Island Biogeography in an Age of Extinctions (Simon & Schuster, 2011), p. 469.



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