カルタゴ軍の準備
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「アゲル・ファレルヌスの戦い」の記事における「カルタゴ軍の準備」の解説
ハンニバルはこの罠から逃れるために慎重な準備を行ったが、それはローマ軍が期待した会戦を行うためではなかった。作戦実施の前日、兵には十分な食事を与え、また早く寝るように指示したが、かがり火は炊き続けた。一方、略奪してきた中から雄牛2,000頭を選び、非戦闘員2,000にこの雄牛を引かせ、この護衛のために兵2,000をつけた。乾燥した木材と薪が雄牛の角に括り付けられた。ハスドルバルという名前の補給将校(後のカンナエの戦いでは騎兵部隊を率いた)が、この雄牛部隊の作戦全体を監督した。準備が完了した後、雄牛部隊はローマ軍4,000が守る峠に向かった。しかし、ローマ軍と戦うことや峠を占領することが目的ではなかった。ファビウスの野営地の東側下方、峠の北西方向にカリキュラ山の尾根の鞍部があった。カルタゴ軍の槍兵にこの鞍部を奪取し確保する役目が与えられた。なおアッピアノスの『ローマ史』には、この際にハンニバルは行軍の邪魔にならないように捕虜5,000を処刑したと記されているが、ポリュビオスとリヴィウスはそのような記録は残していない。
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カルタゴ軍の準備
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「シュラクサイ包囲戦 (紀元前397年)」の記事における「カルタゴ軍の準備」の解説
カルタゴ軍は攻城戦の準備を開始した。ヒミルコはゼウス神殿の近くにポリクナ要塞を建設し、また主野営地と係留地を守るために、海岸近くのダスコンと、オリティージャ島対岸のプレミリオンにもそれぞれ要塞が建設された。野営地防御のために、すでに建設されていた堀と柵に加え、防御壁が建設された。この際にかつての僭主であるゲロンとその妻の墓が破壊された。艦隊の一部は分遣され、輸送船はサルディニアとアフリカからさらに補給物資を運び入れた。要塞には食料だけでなく、ワインや他の必要物資も備蓄され、ヒミルコは兵士達の需要を満たすためには出費をいとわなかった。
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