カスタマーシャーシ問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/12 06:25 UTC 版)
「スーパーアグリ・SA07」の記事における「カスタマーシャーシ問題」の解説
本田技術研究所と協力して製作された新型マシンのSA07を導入したものの、ウィリアムズやスパイカーなどのチームは、SA07がコンコルド協定に違反するカスタマーシャーシであると主張、提訴も辞さない構えでいた。 スパイカーは開幕戦オーストラリアGPの予選直後に異議申し立てを行い、その後提訴に踏み切った。本件についての結論は未だ出ていないが、レースへの参加はFIAによって認められている。判決が出るまでには時間がかかることなどから、同シーズンアメリカGP中のミーティングにて、バーニー・エクレストンから『該当する下位3チームはシーズン終了後に受け取るであろうTV放映権利等、分配金をプールし、平等に分け合う』という調停案が提示されたが、マクラーレンによるスパイ事件によって、同チームのコンストラクターズポイント、リザルトが抹消されたことで、マクラーレンの最下位が決定し、スパイカーF1は調停案を受けずとも分配金を享受することが出来た。 その後コンコルド協定の改定協議において、2010年以降のカスタマーシャーシの使用は禁止とし、それまではスーパーアグリ、スクーデリア・トロ・ロッソの2チームに対しての使用を認めることが決定した。これにより、スーパーアグリはオリジナルシャーシを開発するだけの施設、人材を早急に集める必要が出てきた。
※この「カスタマーシャーシ問題」の解説は、「スーパーアグリ・SA07」の解説の一部です。
「カスタマーシャーシ問題」を含む「スーパーアグリ・SA07」の記事については、「スーパーアグリ・SA07」の概要を参照ください。
- カスタマーシャーシ問題のページへのリンク