オートレース選手の生活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 14:35 UTC 版)
「オートレース選手」の記事における「オートレース選手の生活」の解説
オートレース選手は職業分類上、個人事業者である。かつては競走車を自宅に持ち帰り整備することも可能だったが、1993年10月に競走車のエンジンがセアに統一されて以後(それまでのエンジンは選手ごとにさまざまだった)は整備要綱が改正され、選手による競走車の持ち出しは禁止された。そのため現在は、フレーム等の破損がない限り、開催が終了すると競走車は一括して輸送用のトラックに載せられ、次の開催地に移動する(破損がある場合はフレームメーカーの担当者が持ち帰り修理する場合もある)。 競走開催期間中、選手はオートレース場から出ることを禁じられているだけでなく、外部との接触・連絡も禁止されており、内部者取引やノミ行為、八百長等の不正行為を防止するため、携帯電話・スマートフォンなどの通信機器は、前検日に競走会へ預けることになっている。また、2節連続開催(日中及びナイター開催の最終日が、ミッドナイト前検日)の場合、1節目の開催に出場している選手がミッドナイトに出場する際、該当選手は1節目の開催後外出することができず、通信機器を貰う事も出来ない。なお、近親者の急逝など余程の事情がある場合は、関係者を介して取り次ぎ、通話の際は関係者がその場に立ち会うことになっている。 過去に、開催中の場内で選手が携帯電話で通話している姿がテレビの中継で映されてしまい問題となり、その携帯電話を持ち込んだ選手に対しては斡旋停止処分が下された。 2009年には、伊勢崎オートレース場に所属していた選手が、携帯電話を場内に持ち込んでいた事が発覚した。さらにその後の調査で、同選手は過去にも競走参加中においても携帯電話を常用していたことが発覚したため、選手登録消除の懲戒処分を受けている。 2017年11月2日から5日にかけてAbemaTVで配信された「72時間ホンネテレビ」では、元SMAPの稲垣吾郎・草彅剛・香取慎吾の3人が元メンバーの森且行に会うため、SG日本選手権オートレース開催中であった浜松オートレース場に出向いて、競走参加中の森としばし対談を行った(11月4日)。なお、これは特別な許可を得た上でのことであり、森以外の3人を始め中継スタッフなど関係者は対談前に浜松オートレース場に私物のスマートフォンなど通信機器を預けることを条件に対談が許可された。
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